葛尾村から日本初の味をお届け！ヤギのミルクを使った「ブラウンチーズ」がまもなく完成〜！

Chu! PRESS

#ヤギ (1件)

2024.06.01

#ブラウンチーズ

#ヤギ

北欧のノルウェーを発祥とする「ブラウンチーズ」。ノルウェーでは朝食に欠かせないほど生活に根付いている、いわば「国民食」だ。

右側がWisteria株式会社の遠藤さん

国内では希少な「ブラウンチーズ」が作られているのは、阿武隈の山々に抱かれた葛尾村。製造販売しているのは、千葉で造園業を営んでいる遠藤祥貴さんだ。仕事を通じて縁があったヤギ牧場「かつらおファーム」の運営委託を受ける形で新たに会社を立ち上げ、地域創生のためにチーズ作りを始めた。

ヤギ牧場「かつらおファーム」

ここには33頭のヤギがいて、そのうち16頭は「ヤギに草を食べてもらって除草する」という人気のレンタルサービスに活用されている。

除草ヤギとしても奮闘中

ノルウェーでは、「ブラウンチーズ」の原料はヤギのミルク。しかし、日本ではヤギの頭数が足りないため、すべて牛のミルクで作っているという現状がある。

葛尾村から日本初を…！

そんな中、ことしの秋くらいには、この葛尾村でヤギのミルクを使った「ブラウンチーズ」が出来上がる予定だ。「小さな山間部の村で、日本で初めてのものが作られることを夢見てがんばっている」と遠藤さんは楽しそうに話す。

工程は企業秘密…

そんな葛尾村産の「ブラウンチーズ」は、小さな工房で作られている。まずは、普通のチーズを作るように、乳酸菌を加えたミルクを加熱させ、「カード」と呼ばれるチーズの元になる固形物と「ホエー」と呼ばれる液体に分離させる。

上品なデザートのような感じ

加藤さわアナウンサーが「ホエー」を特別に試飲させてもらうと…「ちょっと薄いヨーグルトを飲んでいるみたい」との感想。チーズよりも栄養価が高く、飲む点滴と呼ばれている。この「ホエー」を13時間じっくりと煮詰めてひと晩冷やすと、「ブラウンチーズ」が出来上がる。日本ではチーズに分類されず、乳製品という扱いになっている。

溶かして、肉料理のソースに！

乳糖が多く含まれているため、砂糖なしで糖度が70度近く。コーヒや紅茶、ウイスキーに合う。そのまま食べてもおいしいが、トーストに塗ったり加熱して肉料理のソースとして使ったりするのもおすすめだ。葛尾村のハーブ鶏と一緒にいただいてみると、旨みがすごくて濃厚！コクのある奥深い味が楽しめる。

これもお酒に合う！

一方、固形物の部分を取り出して熱湯の中で練り込み、冷水に浸すと「モッツァレラチーズ」に。プレーンタイプに加え、相馬産のあおさを練り込んだものがおすすめだ。醤油を付けていただくと、爽やかな磯の香りが広がる。味噌汁に入れて食べるのも良さそうだ。

チーズのほか、肌にやさしいと好評の「ヤギミルク石鹸」も販売

去年12月から販売されたこの「ブラウンチーズ」は、葛尾村の復興交流館「あぜりあ」や大玉村の「あだたらの里直売所」、オンラインで購入できる。

「この『ブラウンチーズ』は始まりにすぎない。熟成させる機械を買って、ハード系のチーズも作っていけたら」と意気込む遠藤さん。始まったばかりの地域創生のためのチーズ作りは、これからも広がりを見せていきそうだ。

Chu!PRESS編集部

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