放送番組審議会
放送番組審議会とは・・・
放送番組審議会(放送番組審議機関)は、放送法の規定に基づき、番組を適正に放送するために、それぞれの放送事業者(福島中央テレビなど)が設置しています。審議会のメンバーは学識経験者などによって構成され、必要に応じて開催します。福島中央テレビでも基本的に毎月1回、番組基準や自社制作番組などについて審議会に諮り、ご意見、答申などをいただいています。審議会から答申を受けた時は、その答申内容に沿って必要な措置を行い、その概要は、福島中央テレビのニュース、自社制作番組「あなたと中テレ(年4回放送)」のほか、新聞紙上でも公表しています。
福島中央テレビ放送番組審議会 構成委員 (敬称略)
- 県北:相良元章 太田豊
- 県中・県南:本田哲夫 會田久仁子 橋本直子 小野広司
- 会津:新城希子
- いわき:庄司秀樹
放送番組審議会議事概要
クリックで詳細をご覧いただけます
第464回 2024年9月 『ゴジてれChu!30周年特別企画「ゴジてれワールドジャーニー」ペルー・マチュピチュ企画』
福島中央テレビ(中テレ)の第464回放送番組審議会は、9月17日 福島中央テレビ本社で開かれ、8月8日(木)を皮きりに、8/13(火)・8/14(水)・8/15(木)・8/16(金)のゴジてれChu!で放送されたゴジてれChu!30周年特別企画『ゴジてれワールドジャーニー』ペルー・マチュピチュ企画について、意見交換しました。
番組内容
野尻英恵アナウンサーが、南米ペルーの天空都市「マチュピチュ」を現地取材しました。初代村長・野内与吉さん(福島県大玉村出身)の子孫や、現村長にインタビュー。マチュピチュと福島をつなぐエピソードを紐解き、その歴史に迫りました。
番組を視聴した委員からは、
- 番組の前段、野内与吉さんがマチュピチュへ渡った経緯とマチュピチュでの功績が細かく描かれ、野内与吉という人物理解が進んだ。
- 大玉村出身で、マチュピチュ村の初代村長、野内与吉さんのエピソードだけにとどまらず、そこを糸口に、福島とマチュピチュとの絆、東日本大震災をきっかけにできた大玉村と富岡町との絆から、マチュピチュの遺跡保全に協力する富岡町の企業の取組などもあわせて紹介していた。その視点は新しく、制作陣の情報収集の力に感心した。
- コーナー全編を通じ、普段ニュースを読む野尻アナウンサーの、凛とした表情ではなく、満面の笑みが印象的だった。
- 過酷な取材に励む野尻アナウンサーの姿、制作陣が野尻アナウンサーをサポートする姿も映像から伝わってきた。
- 全体を通じ、撮影が自然な感じで、音楽が効果的だった。
- 野尻アナウンサーと制作陣の熱意、体力、忍耐力が伝わる内容となっていた。
- 「絆」と「郷土愛」を軸に番組が構成されており、制作陣の思いが伝わってきた。
- ペルー現地の取材に加え、福島県内でのフォロー取材、そして過去の素材を巧みに「結んだ」番組構成は、現地の風景や人との交流を新鮮なアングルで切り取っており、視聴者を引き付け、視聴者の興味をそそる番組となっていた。
- ペルーロケ以外にも、福島県内での細かな取材も番組に反映されていることで、マチュピチュを知るだけでなく、福島を知ることにもつながった。
- それぞれが、心に誰かを思うことで、次への行動が生まれ、より良く生きようという意欲につながっていくことを、番組は上手に描いていた。
- ローカル放送局が、世界遺産を舞台に、福島とマチュピチュとの絆や文化交流を描く企画力がすごいと思うとともに、世界を身近に感じることができる番組内容だった。
- 帰省客が福島に訪れるお盆時期を放送日としたことで、県外に住む人も見ることができる放送日程を選んだのが良い選択だったのでは。
など称賛の声があった一方で
- ペルーの位置を紹介する際、「日本の裏側」という表現があった。「裏側」とされる側にたって考えると違う表現ができたのでは。
- 登場する人物名のカタカナ表記について、番組放送回ごとで、不一致があった。(誤りではないと思うが)表記は統一したほうがいいと思う。
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、庄司秀樹、橋本直子、小野広司、會田久仁子、新城希子、太田豊、相良元章
第463回 2024年7月 『ゴジてれChu!I部』
福島中央テレビ(中テレ)の第463回放送番組審議会は、7月18日 福島中央テレビ本社で開かれ、6月4日(火)に放送した『ゴジてれChu!Ⅰ部』について意見を交換しました。
番組内容
夕方ワイド番組ゴジてれChuⅠ部。6/4(火)放送分は、ゴジてれ30周年企画『ゴジてれの昔の映像探しています!』を放送しました。これは「ゴジてれ」放送2回目以降、1994年から2005年までの11年間、過去の「ゴジてれ映像」が福島中央テレビ内に残っていないことから、視聴者が過去に出演した「ゴジてれ映像」を募集し、現在の姿とともに放送することで、30年の歴史を振り返る企画としてスタートしました。また中継コーナーでは環境に配慮し、地産地消やフードロスなどSDGsに寄与する取り組みをしながら営業している福島市内のカフェを紹介しました。
番組を視聴した委員からは、
- 中継コーナーでは紹介する店舗の情報について(営業日や営業時間など)、視聴者にわかりやすい形で紹介されていた。
- 放送されたどのコーナーも視聴者と放送局との双方向性を意識した構成となっていた。
- 特集を担当したリポーターの出演者にかける言葉や進行が素晴らしく、出演した家族の飾らない言葉を引き出し、その家族の絆を感じ取られる内容だった。
- 生中継で、現場の雰囲気や食事の美味しさを伝えるアナウンサーのコメントやリアクションに、そのスキルの高さを見て取ることができた。
- 特集や生中継、ニュース、天気予報と、多くの情報を取り扱う中、各コンテンツの時間をコントロールしながら、一つの番組に仕上げる制作スキルに感心した。
- 料理コーナーは身近な食材で完成できるレシピとなっており、夕飯の献立を考える側に有益な情報となっている。
- 次の番組で放送される内容を紹介することで、視聴者に継続視聴を促す工夫を感じ取ることができた。
など称賛の声があった一方で
- 料理コーナーでは全体の色彩が単調だったため、食材や食器の彩を意識したほうが、料理そのものの美味しさを伝えられたのでは。
- 生中継で食事を紹介する際、食材の切り方や器など、食事の見せ方について、より工夫をしてほしかった。
- 番組内の個々のコーナーに統一感がなく、番組全体の印象を薄めてしまったのでは。
- 中継コーナーに登場したカフェを紹介した際、オーナーの人物像やその取り組みについても、より深堀りしていれば、『人肌のぬくもり』を感じ取れる内容となり、番組に深みを与えることができたのでは。
- 番組内でテレビCMが放送される間隔、一つのテレビCM放送枠に放送される秒数など、視聴者にとってもバランスのよい配置や秒数について、検証が必要では。
- 前例にとらわれず、生中継でしか伝えられないようなチャレンジをこれからも続けてほしい。
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、小野広司、會田久仁子、新城希子、太田豊、相良元章
第462回 2024年6月 『ゴジてれChu!III部』
福島中央テレビ(中テレ)の第462回放送番組審議会は、6月17日 福島中央テレビ本社で開かれ、5月8日(水)に放送した『ゴジてれChu!III部』について意見を交換しました。
番組内容
全国のニュースと福島県内ニュース、ニュースの真相を深堀していく特集コーナーから成るゴジてれChu!III部。5/8(水)放送分の特集コーナーでは、新型コロナ感染症法上の位置づけが「5類感染症」に移行してから1年が経過した後の社会の変化について、飲食店やフルーツショップの現場から現状を伝えました。また『Chuモク』のコーナーでは南会津町の100歳のおばあちゃんと玄孫(やしゃご)の初対面に密着しました。
番組を視聴した委員からは、
- 情報をマクロ・ミクロ両面から伝え、一歩進んだ報道番組と感じた。
- 「5類感染症意向から1年」はタイムリーでよい報道だった。
- 画面テロップが適切に表示されており、耳からだけでなく、目でも情報を確認できるのは良いことだと思う。
- 地域に住む健康長寿のおばあちゃんの話題や「きぼう」のコーナーに出演する赤ちゃんの話題など、こうした内容はローカル局の強みだと思う。今後もこのような情報をこまめに拾って、取材してほしい。
- 『家族の絆』『健康長寿』などのテーマとした「100歳のおばあちゃんと玄孫(やしゃご)の初対面」は、中テレが得意とする分野で楽しく見ることができた。
- 「100歳のおばあちゃんと玄孫(やしゃご)の初対面」は取材対象者の豊かな表情をよくとらえ、映像に映し出していた。
- 赤ちゃんの愛らしい笑顔をとらえるカメラワークは「さすが!」と感心した。
- アナウンサーのコメントが番組のトーンをやさしく、落ち着いたものにしている。
- 県民に対しての「やさしさ」や「寄り添う気持ち」が感じられるアナウンサーのコメントに好感がもてる。
- 「きぼう」コーナーは人口減少と少子高齢化で未来を見通しづらい状況下、福島県内に一筋の光になっているように感じる。
- 天気予報コーナー内「中テレアプリで応えてChuだい!」について、私(委員)が中学生のころ、ラジオのリクエスト番組で、私の投稿が読まれた時の興奮を思い出した。双方向のメディアを目指す姿勢は、伝える側に常にあるべきと思う。
- 天気予報コーナーのドライブソングに関するアンケートはよい企画だった。ドライブに天気予報は欠かせない情報。歌を通じて昔を懐かしんだり、今を楽しんだり、心に広がりができる企画。
- 天気予報は「風向き」や「風速」など情報量が多く、天気に関連する産業(農業・漁業・レジャー産業など)に携わる人々にとっても有益な構成となっている。
- 中テレ社屋北側の広場「Chu!テラス」で屋外から、天気予報の中継ができることで、視聴者は季節の変化などを感じられて良いと思う。
など称賛の声があった一方で
- トップの県内ニュースはニュースというより、イベントの紹介やPRと感じられた。トップニュースは純粋なニュースである方がその重要性が伝わると思う。ニュース項目の順番に違和感があった。
- ニュースや町の話題が混在していて、まとまりに欠けるという印象。コーナーの合間に挿入する言葉も含めて交通整理が必要と感じた。
- 県内産業関連のニュースに関して、情報の取扱いが少ないと感じる。
- 日々のニュースを取扱う際、そのニュースのその後について報道されないことが多いように感じる。報道にかかわる立場として、「ニュースのその後を知りたい」といったニーズがあることにも気にかけてほしい。
- 「宝くじ発売スタートのニュース」と「百貨店で開催されていた物産展のニュース」を物価高や節約の反動として関連付けるのは少し無理があるのではと感じた。
- 作り手側の「慣れ」を感じる内容や場面が多少見受けられた。同じ取材対象であってもその時々で、角度を変えた切り取り方や伝え方など、工夫してほしい。
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、小野広司、會田久仁子、庄司秀樹、新城希子、太田豊、相良元章
第461回 2024年5月 『ゴジてれChu!キャラバンin天栄村』
福島中央テレビ(中テレ)の第461回放送番組審議会は、5月17日 福島中央テレビ本社で開かれ、4月29日(月)に放送した『ゴジてれChu!キャラバンin天栄村』について意見を交換しました。
番組内容
スタジオを飛び出して、生中継で、福島県内の市町村の魅力を伝えるゴジてれChu!キャラバン。4月29日(月)の放送では天栄村から、天栄村の観光・グルメ・温泉など、様々な魅力を伝えました。
番組を視聴した委員からは、
- 『天栄村の魅力がテンポよく紹介され、天栄村に行ってみたいと思うような放送だった』
- 『温泉紹介では個性的な佇まいの旅館や、風情がある風呂の紹介など、魅力が充分伝わる内容で、アナウンサーの伝え方も、視聴した側が楽しい気分になるようなリポートだった』
- 『料理コーナーでは先生が、自宅でもできるような、手軽な方法で食べられるレシピ提案であったとともに、天栄村の旬な食材の魅力を伝えていた』
- 『アナウンサーの個性とアナウンサー同士の連携の良さが画面を通じて伝わるとともに、各アナウンサーの伝えるスキルが高く、最後まで楽しく視聴できた』
- 『生出演した天栄村村長の親しみやすさが伝わり、天栄村のPRにつながった』
- 『はじめて知る情報などもあり、是非天栄村に行ってみたいと思わせる内容だった』
- 『番組全編、出演者の笑顔がたえず、休日にふさわしい、好感のもてる内容だった』
- 『天栄村3か所からの生中継。福島中央テレビの制作力の高さがうかがえた』
- 『生中継ならではのハプニングなども見受けられたが、それも生中継の魅力だと思った』
- 『各市町を紹介する素晴らしい取り組み。紹介される地域にとっても励みになる内容だった』
- 『県内の観光地を多くの県民に紹介し、県内観光を推進することは、経済循環を促進し地域活性化にも役立つ素晴らしい企画』
- 『アナウンサーがカメラマンの動きまで気に掛ける場面が見受けられ、アナウンサーのやさしさが伝わってきた』
- 『サイコロゲームは、ライブ感やドキドキ感が伝わり、楽しく視聴できた』
- 『バラエティに富み、バランスもよい内容で“天栄村に行ってみたい”と思わせる良い内容だった』
など称賛の声があった一方で
- 『山深い土地にあるからこその魅力も伝えてほしかった』
- 『紹介する件数が多かったため、ひとつひとつを紹介する際の情報量が少し物足りなかった』
- 『伝えたい情報が多いことは伝わったが、情報が多い分、番組の展開が忙しく感じる部分があった』
- 『紹介した施設の立地やアクセス方法などについて、より視聴者にわかりやすく伝えるための工夫をしてほしかった』
- 『“天栄村を100倍楽しむ”というキャッチフレーズが適切だったのか?』
- 『天栄村のグルメや観光情報だけでなく、天栄村の歴史や風土、文化についての情報がほしかったとともに、それを深堀して伝えてほしかった。』
- 『天栄村の地理的情報や人口、気候・風土などについても紹介してほしかった』
- 『一部、季節感が伝わらない風景の映像があった』
- 『天栄村の1日観光モデルケースなども紹介があってもよかった』
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、小野広司、會田久仁子、橋本直子、庄司秀樹、新城希子
太田豊、相良元章
第460回 2024年4月 『ゴジてれChu!III部』
福島中央テレビ(中テレ)の第460回放送番組審議会は、4月15日 福島中央テレビ本社で開かれ、3月8日(金)に放送した『ゴジてれChu!III部』について意見を交換しました。
番組内容
東日本大震災で被害を受けた浪江町の酒蔵、鈴木酒造店。家族を亡くし、娘の生きた証を未来へ語り継ごうとする父親の姿。音楽に救われた若い世代の震災の記憶。苦しみや悲しみを経験した人々の、心の変化や未来への思いなど、復興へむけて進む姿を放送しました。
番組を視聴した委員からは、
- 『福島の復興の歩みを実感できる内容だった』
- 『被災者が心や生活の復興へと立ち上がる姿を取材した番組の意義は大きい』
- 『地元テレビ局ならではの、被災者に寄り添った息の長い取材に毎回感心させられる』
- 『内容が濃く、しっかりと取材されていることが裏付けられる番組だった』
- 『東日本大震災で被害を受けた方々が、苦しみや悲しみを乗り越え、一歩前へ進む姿が描かれていた』
- 『情報が深堀りされており、被災した方々の思いや心の変化が伝わる内容だった』
- 『東日本大震災を経験した若い世代の辛い経験や心の葛藤など、リアルの声をきくことができた』
- 『音楽に救われた若者のリアルの声を通じ、音楽がもつ力の凄さをあらためて感じた』
- 『震災から13年が経過し、震災を経験していない世代が増えていく中で、未来を生きる世代へ何をどのように伝えていくべきか、その重要性をあらためて考える契機となった』
など称賛の声があった一方で
- 『店舗が閉店している時間での生放送。復興の姿を紹介するために、生中継という手段にこだわらず、日中の町の賑わいなど、事前に撮影した映像を紹介してもよかったのでは』
- 『福島だからこそ、伝えるべき情報や問題提起を続けてほしい』
- 『未来の福島の姿を伝えていくとともに、県民が夢をもてるように、ふるさと福島を創造するような情報発信を期待する』
- 『被災者以外の意見や新たな課題に取り組む人々の取材を通して、より幅広い"福島復興の現在地"を発信してはどうか』
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、小野広司、會田久仁子、橋本直子、庄司秀樹、新城希子
太田豊、相良元章
第459回 2024年3月 『「汐凪ちゃん」 東日本大震災 娘が遺してくれたもの』
福島中央テレビ(中テレ)の第459回放送番組審議会は、3月13日 福島中央テレビ本社で開かれ、1月30日(火)に放送した『「汐凪ちゃん」 東日本大震災 娘が遺してくれたもの』について意見を交換しました。
番組内容
2011年に発生した東日本大震災による津波によって、父、妻、二女を亡くした大熊町の木村紀夫さん。震災の後、父の王太郎さんと妻の深雪さんの遺体は発見されましたが、二女の汐凪ちゃんだけが、行方不明のままでした。突然消えた娘を、手がかりをもとに捜し始めましたが、福島第一原発の事故により立ち入りが制限され、思うようには進みませんでした。震災から5年以上になり遺骨の一部が見つかるも、素直に喜ぶことはできませんでした。悲しみや後悔を抱えながらも、娘を想う人たちとともに、前に進んできた木村さん。前に進んでいく先に想うことは。報道特別番組として放送しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「この番組は災害時などに人の命を救う一助に必ずなる番組だと思った」
- 「経験を伝えていくこと、繰り返し発信すること、これは将来の私たちのために大切なことだと教えられる番組だった」
- 「東日本大震災を忘れてはいけないこと改めて感じさせてくれる番組だった」
- 「災害の経験を自分事として未来に伝承することの大切さを広く伝えていた」
- 「番組の冒頭から木村さんの紹介と状況、そしてほぼ時系列で進んでいくという構成でとてもわかりやすく視聴することが出来た」
- 「何年にもわたり取材を続けたその粘り強さに感心した」
など称賛の声があった一方で
- 「地元メディアとして継続的な取材を期待する」
- 「この番組は何回も、いろいろな場所、タイミングで放送して欲しい」
- 「今後とも真実を深掘りし、視聴者に寄り添う番組制作の継続を期待する」
- 「災害は忘れがち、見ることがつらい人もいるが津波など衝撃的な映像を流す判断もあると思う」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、小野広司、會田久仁子、橋本直子、庄司秀樹
(リポート)新城希子、太田豊、相良元章
第458回 2024年2月 『板橋駿谷の須賀川物語』
福島中央テレビ(中テレ)の第458回放送番組審議会は、2月19日 福島中央テレビ本社で開かれ、12月9日(土)と16日(土)に2週連続で放送したドラマ「板橋駿谷の須賀川物語」について意見を交換しました。
番組内容
東京を舞台に活躍する福島県須賀川市出身の俳優・板橋駿谷がもしも結婚して故郷の「須賀川」に移住してきたら?という、もう一つの人生を描いたフィクションドラマとして放送しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「学びや食、文化や伝統などをショートドラマでつなぐことにより視聴者に印象付ける効果が高いと思った」
- 「カメラのアングル、音の入れ方など須賀川の魅力を伝えるのに十分で洗練されていた」
- 「須賀川は歴史のあるまちというイメージがあったが、それだけでなく新しいまちを目指していることも良く練られたストーリーで知ることが出来た」
- 「物語性が継続していて興味をそそる内容だった」
- 「施設だけではなく、そこにある自然も生かしながら番組に織り込まれていて感心した」
- 「観光地ばかりでなく、生活スタイルの中にある施設や体験なども盛り込まれているドラマで引き込まれた」
- 「ストーリー性を持たせたことで後編も見てみたいという効果があった」
など称賛の声があった一方で
- 「今回のような番組企画は地域の気づきや活動を活性化させると思うので、今後も定住人口を減らさない気づきのある番組を放送して欲しい」
- 「移住促進を目指す番組なのであれば須賀川ならではの魅力の深掘りがもう少し必要だった」
- 「プレゼントがあることをもう少し強調しても良かった」
- 「須賀川ならではの他の場所に無いものをもっと入れても良かった」
- 「地図が表示されると市内の地理関係がより分かったと思う」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、新城希子、太田豊、小野広司、會田久仁子、相良元章、橋本直子
(リポート)庄司秀樹
第457回 2023年12月 『ゴジてれChu!第III部』
福島中央テレビ(中テレ)の第457回放送番組審議会は、12月20日 福島中央テレビ本社で開かれ、11月24日(金)に放送した『ゴジてれChu!』第III部について意見を交換しました。
番組内容
この日は、福島第一原子力発電所での処理水放出が始まってから"3か月"というタイミングでした。日本テレビnews every.藤井貴彦キャスターが全編 (ゴジてれChu!I~III部)に出演、『処理水放出から3か月~漁業のいまと未来~』 というテーマで、常磐ものの魅力や福島の漁業者を取り巻く状況などを県内外に発信しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「常磐ものが純粋に美味しいから食べると言って貰いたいとの漁業関係者の言葉に共感した」
- 「藤井キャスターと番組のチームワークが伝わって来た番組だった」
- 「中テレと日テレの連携は全国発信のための貴重なツールだと思った」
- 「福島の魅力を自然に発信しているように感じた」
- 「全体的に常磐ものの魅力を通して福島を応援するあたたかいメッセージが伝わる番組だった」
- 「様々な方の視点と3カ月という時間軸も加えて伝える良い企画だった」
- 「処理水の放出から3カ月ということでタイミングが非常に良かった」
- 「全国に向けた視点と県内に向けた視点それぞれあったのが良かった」
- 「常磐ものを食べて応援する動きが県外でも活発になっていることを視聴者に知っていただいたことは意義があった」
- 「全体的にリズミカルにコーナーが切り替わっていていい構成だった」
など称賛の声があった一方で
- 「キー局とも連携し現状を正しく把握して報道することを継続して欲しい」
- 「様々な視点で真実を取材し丁寧に報道することは被災地域の放送局の役割だと思う」
- 「情報をデータベース用いて出していくのも現状を知って変えていくには必要なことだと思う」
- 「数値的に視聴者が見てわかるグラフを番組内で活用することは番組の信ぴょう性も高めると思う」
- 「数値等も含めて継続して伝えて欲しい」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、小野広司、新城希子、橋本直子、庄司秀樹、太田豊
(欠席)會田久仁子、相良元章
第456回 2023年11月 『FANTASTICS畑 全員集合!福島夏野菜スペシャル』
福島中央テレビ(中テレ)の第456回放送番組審議会は、11月13日 福島中央テレビ本社で開かれ、9月2日(土)から3週連続で放送した『FANTASTICS畑 全員集合!福島夏野菜スペシャル』(3回放送)のうち9月16日(土)放送(#3 至福のフルコース編)について意見を交換しました。
番組内容
ダンス&ボーカルグループ FANTASTICSの澤本夏輝が出演する福島中央テレビの夕方ワイド「ゴジてれChu!」の人気コーナー「FANTASTICS畑」では、県内の畑を巡り、県産野菜の魅力を紹介しています。今回はFANTASTICSメンバー全員が集まり福島県内の畑を巡る特別編として、農業王国「福島」の浜通り・中通り・会津の3地方にメンバーがわかれ、生産者のもとで収穫。収穫した野菜を澤本夏輝が調理してメンバーに振る舞うという内容でした。季節ならではの美味しい野菜、そして絶品料理が登場するグルメバラエティとして放送しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「テンポがよく、表現が面白く、FANTASTICSのファン層の関心を引いたのはもちろん、彼らの事をあまり知らない人たちにも、福島の良さを知っていただけたのではないかと思う」
- 「第3回から視聴しましたが、冒頭部で第1回と第2回の番組の内容が上手に編集され、それによって大まかに把握出来て全く違和感なく見ることが出来た」
- 「時間の長さもちょうど良く飽きることなく視聴できた」
- 「若者たちが色々な"もの"や"こと"に新鮮に驚き、頑張ろうとする姿にはとても好感を覚えた」
- 「福島県内の様々な野菜の特徴や栽培方法、収穫方法、栽培地域の環境などわかりやすく説明されていた」
- 「様々な方が福島県の農畜産物に興味を持つきっかけになる番組になっていた」
- 「幅広い年代層に視聴して貰える番組作りをしていると思った」
- 「地元福島の私達でも知らないような野菜、作物を紹介してくれている」
など称賛の声があった一方で
- 「今後も生産者と消費者の距離感を縮めてくれるような番組作りを期待する」
- 「福島の食材を食す場面では、会津塗や大堀相馬焼といった地元の食器も自然な形で何点か使うと良かったと思った」
- 「ドローンなどを使うような映像の変化が少ないような印象があった。同じアングルが続くと視聴者が絵面に飽きてしまう可能性があると思った」
- 「アイガモ農法の苦労をもう少し聞かせて欲しかった」
- 「メンバー全員で獲れたて夏野菜などを少しずつでも試食できれば、食材そのままの美味しさも感じ取ることが出来たかもしれない」
- 「栽培でどういった工夫があるのかなどをもう少し教えて欲しかった」
- 「全体的に切り貼り的な感じを受けてしまった」
などの意見や要望が出されました。
また会議では「民放連 放送基準」が一部改正されるのに伴い、福島中央テレビの放送番組基準の変更が諮問され、「妥当である」との答申がありました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、小野広司、會田久仁子、太田豊、新城希子
(リポート)橋本直子、庄司秀樹、相良元章
第455回 2023年10月 『東野幸治の福島移住計画』
福島中央テレビ(中テレ)の第455回放送番組審議会は、10月11日 福島中央テレビ本社で開かれ、9月18日(月・祝)に福島県内と関東エリア(日本テレビ)で放送した「東野幸治の福島移住計画」について意見を交換しました。
番組内容
「数年したら東京から離れて、地方に拠点を置きたい…」他県への移住を考える東野幸治の目を通して、福島県のグルメ、自然、人情などの魅力を紹介しました。いわき市出身のテレビプロデューサー佐久間宣行が、福島移住の良さを全力プレゼン。果たして東野幸治は福島移住を決断するのか…!?いわき市の日本一のスーパー、南相馬市の移住者が醸す酒に、相馬市の鮮魚&相馬牛…いわき市出身の芸人ゴー☆ジャスが案内する、移住にぴったりのいわき市・南相馬市の不動産情報も。
番組を視聴した委員からは、
- 「番組のテンポが小気味良く、ポンポンと飛び交う会話も面白く、それでいて、福島の大事なポイントを突いていた番組だった」
- 「感動あり、情報あり、そして笑いありの楽しい番組だった」
- 「移住の先輩のことを取り上げていたことも移住を考えたい人にとってはよい情報であった」
- 「地元情報番組ではグルメなどの「モノ」や観光地やイベントなどの「コト」に注目しがちだが、この番組ではそこに住む「ヒト」に注目しているところが情報の深さだと感じた」
- 「今回の番組は浜通りが舞台だったものの、会津産のトマトや県北の桃、新酒鑑評会などの情報もあり福島県全体の魅力の一端を知ってもらうきっかけになっていた」
- 「自治体の移住促進支援制度の例も紹介されていて今後移住を検討される方に役立つ内容だった」
- 「地元にいるからこそ気づかない福島の魅力をもっと自信を持って発信すべきだと気づきがあった」
など称賛の声があった一方で
- 「海外の方にも視聴して欲しい番組だった。他言語のバージョンがあっても良いかもしれない」
- 「移住計画というタイトルなので、もう1~2ヵ所物件情報があれば良かったと思った」
- 「番組で紹介されていたHPはとてもわかりやすく興味あるコンテンツがたくさんあった。せっかくならば番組の放送中に二次元コードを表示してもよかったのではないか」
- 「不動産、地域などのカテゴリーごとに分けて番組化しても楽しめたかもしれない」
- 「第2弾、第3弾など続編に期待する」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、橋本直子、小野広司、太田豊
(リポート)新城希子、會田久仁子、相良元章
第454回 2023年9月 『橋本・真海子・岡田の街コース』
福島中央テレビ(中テレ)の第454回放送番組審議会は、9月13日 福島中央テレビ本社で開かれ、8月13日(日)前編及び8月20日(日)後編として放送した「橋本・真海子・岡田の街コース」について意見を交換しました。
番組内容
お笑いコンビ・銀シャリの橋本直とラップユニットchelmicoのMamikoこと鈴木真海子がパーソナリティを務めるニッポン放送のラジオ番組『橋本直と鈴木真海子のCROSSPOD』
その番組にYouTuberとして活躍するピン芸人・岡田康太がゲスト出演した際、“こんな食レポ番組があったら面白い”という妄想で盛り上がったのが「街コース」という企画。その企画を福島中央テレビが番組として制作しました。舞台は郡山市。“街”の人にインタビューをして、コース料理を作り上げます。ノーアポで行くお店では「1店1品」がルール!全5品の「街コース」は一体どんなものになるのか?地元の人、そこで働く飲食店の方から紹介されたグルメも必見。新感覚グルメバラエティとして放送しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「アポなし、台本なし、作られた進行、内容ではないところが見ていておもしろかった」
- 「郡山のブランド野菜や福島のお酒など地元を反映したメニューに仕上がっていた」
- 「テロップも場面ごとに変化があり、かつ分かりやすかった。お店の情報も画面に紹介されていて情報番組にもなっていた」
- 「野尻アナウンサーのナレーションが番組に合っていて感心した」
- 「お腹が空く夕方の時間帯で次はどんなお店かなと期待をもって視聴した」
- 「内容がありきたりではなくて面白かった」
など称賛の声があった一方で
- 「県内の他の街でと期待する人もいると思う。数回はこれを続けてもいいかもしれない」
- 「アポなしロケで、満席などのため撮影を断ざるを得なかったお店もPRできればお店への配慮になったかもしれない」
- 「1店1品ではなく、3人の出演者1人1品注文してそこから選ぶとお店のメニューを複数紹介できてお店にとっても良かったと思う」
- 「仲間3人の普通の宴会にも見えてしまうことも。一人ナビゲーター役を決めておくと良かったかもしれない」
- 「発想はとても面白い。企画の意図やルールをもう一度確認したり、再考するとより素晴らしい番組になるのではないかと思う」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、新城希子、小野広司、太田豊、橋本直子、相良元章
(リポート)會田久仁子
第453回 2023年7月 『ゴジてれChu!III部 密着企画「R.P.P 世界と闘うパイロットオーディション」』
福島中央テレビ(中テレ)の第453回放送番組審議会は、7月25日 福島中央テレビ本社で開かれ、5月12日(金)・19日(金)及び6月30日(金)のゴジてれChu!III部で放送した密着企画「R.P.P 世界と闘うパイロットオーディション」について意見を交換しました。
※R.P.P (RACE PILOT PROGRAM)
番組内容
福島を拠点に世界で活躍するエアレースパイロット室屋義秀さんが次世代のエアレースパイロットを発掘するオーディションを開始。全国から集結した候補生に立ちふさがる関門とは…?そして誰が脱落し、誰が最後に残るのか…?ゴジてれChu!では完全密着取材で継続してお伝えしています。
番組を視聴した委員からは、
- 「人間の成長を考えさせられる内容だった」
- 「室屋さんの歩んできた道も紹介され、室屋さんの今後にかける思いも理解できた」
- 「取材の密着感を強く感じる内容だった」
- 「5年間プログラムの発表、さらに32人の候補生の自己紹介などテンポよく、息つく暇もないほどの小気味よさで、映像のチカラの大きさをあらためて感じた」
- 「カメラワークなどの技術力、構成力、企画力は素晴らしいなと感心した」
- 「息づかいが伝わるカメラワークだった」
- 「今回のテーマは地域創生につながる新しい取り組みであると評価する」
- 「室屋さんを取上げることで多くの視聴者に夢や希望を叶えるためには努力と厳しさが根底にあると伝える番組だった」
- 「ナレーションはなく、映像と人物の言葉だけで進んでいくのはシンプルで伝わるものがあった」
- 「地域の誇りを追いかける地元局としての意義も加わってチャレンジになっている」
など称賛の声があった一方で
- 「福島で挑戦する若者の人間ドラマを今後も丹念に追いかけて欲しい」
- 「継続性がある企画なので日付を入れておくと時系列がわかるかもしれない」
- 「今後番組化した際にもクールさを失わないように工夫して欲しい」
- 「シリーズは前作を見たことが前提になりがちで説明不足な場合もある。短い番組だが工夫して欲しい」
- 「中テレ公式YouTubeチャンネルでも過去放送分が視聴できると説明があったが検索し易いようにして欲しい」
- 「オーディションがどこで行われているか場所の説明が足りないと感じた」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、相良元章、庄司秀樹、橋本直子、太田豊、小野広司
(リポート)會田久仁子、新城希子
第452回 2023年6月 『ふくしま未来ストーリー』
福島中央テレビ(中テレ)の第452回放送番組審議会は、6月19日 福島中央テレビ本社で開かれ、6月4日 日曜日の午後0時45分から放送した「ふくしま未来ストーリー」について意見を交換しました。
番組内容
この番組は、持続可能な世界を目指す、開発目標「SDGs」(平和や自然環境の保護など、17の目標が掲げられている)に取り組む人たちを毎月取上げています。今回は国内外から注目される糸の生産を核に、雇用創出や交流人口の増加、双葉町の復興を牽引する企業の思いと、会津若松市の飲食店で、思いやりの輪を広げようと始まったみんなが温かい気持ちになるサービスを紹介しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「SDGsに掲げられる目標に誰でも取り組めることを気づかさせてくれる番組である」
- 「番組導入部分でSDGsの意味や目標をコンパクトながらしっかり説明していた」
- 「復興に気持ちを寄せてくれている人がいて心強く感じた」
- 「SDGsへの行動を促すような番組になっていた」
- 「SDGsへの取り組みを身近に感じさせてくれる番組だった」
- 「飽きずに視聴できるちょうどいい長さの番組だった」
など称賛の声があった一方で
- 「このような番組を地道に続けていって欲しい」
- 「次回の放送予定などの情報が少ない工夫して欲しい」
- 「より番組のPRをしてSDGsを知るきっかけになって欲しい」
- 「継続して放送している番組であることを伝えて欲しい」
- 「新しい福島に向かっての取り組みの情報発信は中テレに期待されることの一つである」
- 「番組の中で解決策まで紹介すると視聴者も安心できると思う」
- 「紹介した商品の機能性も詳しく知りたかった」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、小野広司、橋本直子、相良元章、新城希子、太田豊
(リポート)會田久仁子
第451回 2023年5月 『霞ノ国ヒストリア~二本松の戊辰戦争~』
福島中央テレビ(中テレ)の第451回放送番組審議会は、5月23日 福島中央テレビ本社で開かれ、4月22日 土曜日の午後4時30分から放送した「霞ノ国ヒストリア~二本松の戊辰戦争~」について意見を交換しました。
番組内容
今から155年前、1868年の戊辰戦争で幕府軍として戦った二本松藩。近代的な武力と兵力で圧倒的に迫り来る新政府軍に対し、12歳から17歳の二本松少年隊が郷土のために命を懸けて立ち向かった。二本松市内には城下で繰り広げられた壮絶な戦い、数々の悲劇を物語る史跡が数多く残されている。残された数々の歴史スポットをめぐりながら、戊辰戦争における壮絶な悲話を再現ドラマを交えながら歴史を紐解きました。
番組を視聴した委員からは、
- 「30分番組だったが再現ドラマを交えるなどいろいろ工夫され、様々な情報を得ることができた」
- 「見応えのある企画、映像だった」
- 「地元でも幼い子供が戦った歴史がある。世界で戦争が起きている中で繰り返してはいけないと思わせる勉強になる番組だった」
- 「観光歴史スポットの紹介もされていて、関心を持った視聴者が現地に足を運ぶきっかけにもなっていた」
- 「テロップが大きくわかりやすかった」
- 「再現ドラマでリアルさが加わって心に響いた」
- 「歴史を学び、次の世代に伝えていく責任を感じさせる番組だった」
- 「史実に基づき放送することで、現代に生きる人々に戦争の悲惨さや教育の大切さなど人間として生きるために必要なことを伝えていた」
など称賛の声があった一方で
- 「二本松少年隊の歴史を知る人は少ないかもしれない。もっと広く知ってもらうべきだと思った」
- 「郷土史家など専門家の客観的な意見があるとより内容に深みが出せたと思う」
- 「地図が出てきていたが、その都度示す場所によって地図が変わってしまうので、二本松全体の地図で各地を示した方が分かり易かった」
- 「現代の二本松の小中学生の声も聴いてみたかった」
- 「今回のような番組を継続して制作放送して欲しい」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、太田豊、相良元章、後藤吉宏、橋本直子、會田久仁子、庄司秀樹
(リポート)新城希子
第450回 2023年4月 『ツナグ-ふくしま 震災 原発事故から12年』
福島中央テレビ(中テレ)の第450回放送番組審議会は、4月19日 福島中央テレビ本社で開かれ、3月11日 土曜日の午前11時40分から放送した「ツナグ-ふくしま 震災 原発事故から12年」について意見を交換しました。
番組内容
「ツナグ」をテーマに福島のいまをJR双葉駅、双葉町役場前から中継で放送しました。
長い間受け継がれてきた故郷の伝統を後世につなごうと、まちに戻った若い世代がいま感じることとは。誇りをもって自慢の味を届けてきた福島の漁業が直面する福島第一原発の処理水の海洋放出。これから福島の漁業が消費者と信頼でつながるために必要なこととは。尊い命を守るために、震災の記憶と教訓を未来につなぐ人達の思い。さまざまな「つなぐ」に焦点を当てました。
番組を視聴した委員からは、
- 「挑戦して町をつないで行きたい若者の思いが伝わった」
- 「どの方も大変な状況の中で前を向いて歩いている姿に素直に感銘を受けた」
- 「未来への希望と立ちふさがる課題の両面を盛り込むことで震災に関して考えを深める機会を提供していた」
- 「いろいろ考えさせられる番組だった」
- 「様々な視点で視聴することが出来た」
- 「防災意識が薄れている中で、阪神淡路大震災に関しても伝えたことは深みのある内容になった」
- 「処理水、除染土の問題にも正面から向き合っていた」
- 「具体的なアンケートデータなどを番組内で効果的に使用していてわかりやすかった」
- 「全体的にメリット・デメリットなどの対比などもありメリハリがあって良かった」
など称賛の声があった一方で
- 「人々が知ること、関心を寄せる伝え方をして欲しい」
- 「もう少し内容を絞って伝えても良かったかもしれない」
- 「全国で考えなければならない問題と指摘したことは今後大切な報道の役割になる」
- 「紹介された各被災自治体の位置を適時地図などで伝えて欲しかった」
- 「原発については福島県のテレビ局として伝え続けて欲しい」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、橋本直子、相良元章、太田豊、後藤吉宏、新城希子
(リポート)會田久仁子
第449回 2023年3月 『ウオメシ~おいSea!食卓』
福島中央テレビ(中テレ)の第449回放送番組審議会は、3月27日 福島中央テレビ本社で開かれ、昨年11月6日から毎週日曜日午後9時54分から全18話で放送した「ウオメシ~おいSea!食卓」の1月8日、15日、22日放送の3回分について意見を交換しました。
番組内容
俳優・伊藤淳史さんを主演に迎え福島県出身の俳優・神尾佑さんや斉藤暁さんも出演し、福島県の海の幸、美味しい絶品レシピが登場するホームコメディドラマとして放送しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「配役が非常に良かった。それぞれの個性も際立っていた」
- 「出演者の構図がシンプルでわかりやすかった」
- 「各話一定のパターンで構成されていて安心して視聴することが出来た」
- 「映像の料理が美味しそうで食べたくなる番組だった」
- 「福島の海の幸を絶品レシピに結びつける流れが面白く、今回は何が登場するかワクワクした」
- 「実際にいま浜通りでどのような魚種が水揚げされているか再発見できる番組だった」
- 「ほのぼのとした雰囲気が日曜のくつろいだ時間に視聴者を楽しませることが出来たと思う」
- 「父と息子の絆を感じさせる番組に仕上がっていた」
- 「方言は全く違和感がなく楽しめた」
- 「1話3分半で肩肘張らずに視聴することが出来る番組だった」
- 「聞き慣れた福島弁はおいしさをさらに伝えている気がした」
- 「魚料理を通して多くの視聴者に自然な形でいわきの魚への興味と安全を訴求して、観光客誘致による経済効果実現に繋げる番組だと思った」
- 「言葉も年齢に応じた訛りを使っており細部まで拘っている事など高く評価できる」
など称賛の声があった一方で
- 「ゴジてれ料理コーナーとのコラボ、飲食店での特別メニューの提供などの展開があっても面白い」
- 「連続ドラマとして毎日続けて視聴できると良かった」
- 「登場した魚がどんな魚か紹介して欲しかった」
- 「福島の魚に対する風評被害を少しでも少なくできると思う。今後も今回のような番組を作り続けて欲しい」
- 「県内だけでなく全国放送してもいいと思う内容だった」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、村田和子、後藤吉宏、新城希子、太田豊、相良元章
(リポート)會田久仁子、庄司秀樹
第448回 2023年2月 『酒に交われば』
福島中央テレビ(中テレ)の第448回放送番組審議会は、2月27日 福島中央テレビ本社で開かれ、12月24日 土曜日の午後4時25分から放送した「酒に交われば」について意見を交換しました。
番組内容
ゴジてれChu!の中で月1回放送しているコーナー「酒に交われば」を昨年12月に番組化しました。福島県出身の俳優・神尾佑が県内の酒蔵を訪ね、杜氏や蔵人の酒への思いや製法のこだわり代々受け継がれてきた歴史などの「物語」を紐解いて伝えました。
番組を視聴した委員からは、
- 「福島県の酒造りの新しい時代への息吹を感じさてくれる番組だった」
- 「杜氏や蔵人の情熱を感じ取れ、多くの視聴者の共感を呼び福島の酒のファンを増やすことに貢献できたと思う」
- 「専門用語の字幕での解説表示は好感が持てた」
- 「地域の魅力に目を向け理解を深める良い機会になった」
- 「週末に見たい上質な番組に仕上がっていた」
- 「それぞれの蔵元の予習をしていて感心した」
- 「番組が最強の日本酒応援メッセージになっている」
- 「酒蔵の新しいビジネスにチャレンジする姿に好感を持った」
- 「番組名と酒蔵の名前がテロップで随時表示されていてわかりやすかった」
- 「ドローンの映像は画角に変化があって楽しめた」
- 「中テレアプリに番組の情報が掲載されていて酒蔵の情報にもつながっていて良かった」
など称賛の声があった一方で
- 「この番組を福島県の良さをアピールすることに役立てて欲しい」
- 「それぞれの蔵元の努力の見え方や見せ方の難しさを感じた」
- 「旅番組に感じない工夫も必要」
- 「酒蔵だけでなく別の業種も含め地域のことを発信していくことは福島の風評被害払拭にもつながる」
- 「もう少し酒の味が伝わる表現をして欲しい」
- 「酒蔵のある地域の紹介がもう少しあっても良かった」
- 「伝統的な製法と近代的な製法の対比を入れてもらえると良かった」
- 「酒宴等で福島の酒蔵やお酒を語り伝え合える番組としても、今後もシリーズを増やして欲しい」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、相良元章、後藤吉宏、新城希子、庄司秀樹、村田和子
(リポート)會田久仁子、太田豊
第447回 2022年12月 『つるの&照英 学んで釣って食べる 秋のふくしま キセキの故郷(ふるさと)』
福島中央テレビ(中テレ)の第447回放送番組審議会は、12月19日 郡山商工会議所中ホールで開かれ、11月19日 土曜日の午後4時30分から放送した特別番組「つるの&照英 学んで釣って食べる 秋のふくしま キセキの故郷(ふるさと)」について意見を交換しました。
番組内容
つるの剛士、照英の2人が秋の魚を求めて向かったのは"楢葉町"。震災前「鮭まつり」が行われていたまさに、鮭の町。震災、原発事故の影響で警戒区域となり4年間人工的な稚魚の放流ができませんでした。かつては1500万匹の稚魚を放流していましたが現在の稚魚放流数はその10分の1以下。遡上する鮭は減少してしまいました。今回2人は、鮭をふ化・放流するための、木戸川の伝統的な"合わせ網漁法"や人工授精のための採卵などを特別に体験し、新たな命が宿る瞬間に感動!さらに鮭の命に触れた2人は楢葉町ならではの鮭の絶品フルコースを堪能し、故郷へと戻ってくる鮭とのキセキの出会いと2人にとっての第2の故郷・福島への感謝の思いを新たにしました。
番組を視聴した委員からは、
- 「番組タイトル通りに多くのことを学ぶことが出来る番組だった」
- 「木戸川に以前のような鮭と活気を取り戻すべく行動されている皆さんの力強さを感じることが出来た」
- 「出演者二人の真面目で明るい人柄を通して、視聴者も経験を共有しているような感覚になった」
- 「番組最後に流れるエンディングロールの中に出演魚の表記があり、制作者の遊び心を感じて微笑ましくなった」
- 「学びのポイントを一つずつ文字にして見える化をしていて良かった」
- 「多くの人たちが浜通りと本県漁業の復興に目を向ける良い機会になった」
- 「わかりやすい説明があり、鮭の知識が少ない視聴者でも楽しめる構成になっていた」
- 「今も原発事故の影響が続いていることが今回の番組を通して伝わった」
- 「鮭の生態について科学的に明らかにしていて良かった」
- 「命が引き継がれていく、命を頂くありがたさを改めて感じさせてくれる学びの番組だった」
など称賛の声があった一方で
- 「楢葉町の映像をもっと入れて紹介して欲しかった」
- 「鮭の調理場面を入れると美味しさが更に増したと思った」
- 「鮭のやな場の仕組みをもう少し詳しく知りたかった」
- 「鮭の回帰率のデータを紹介すれば更に理解が進んだと思う」
- 「このシリーズ番組の次の回も期待している」
などの意見や要望が出されました。
また会議では「民放連 放送基準」が一部改正されるのに伴い、福島中央テレビの放送番組基準の変更が諮問され、「妥当である」との答申がありました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、村田和子、後藤吉宏、會田久仁子
(リポート)太田豊、相良元章、新城希子
第446回 2022年11月 『神宿るまち 薄磯~福島の津波被災地、11年の記録~』
福島中央テレビ(中テレ)の第446回放送番組審議会は、11月28日 郡山商工会議所中ホールで開かれ、10月15日 土曜日の午後4時30分から放送した報道特別番組「神宿るまち 薄磯~福島の津波被災地、11年の記録~」について意見を交換しました。
番組内容
かつての漁師町で、300年以上、海の神を祀り、伝統を重んじてきたいわき市平薄磯地区。11年前の津波で約280世帯のうち約9割が全壊した。その後、高台造成された住宅地に、子育て世代の家族が移り住むが、地区の伝統にはなかなか関心が向かない。旧住民と新住民、思うように交流が進まない中、コロナ禍が地区を覆い、会って話す事さえも困難に。このままでいいのか…故郷を思い、悩み、歩んできた薄磯の11年とは。
番組を視聴した委員からは、
- 「経過を丁寧にたどっていて見応えのあるドキュメンタリーに仕上がっていた」
- 「薄磯地区の新たな未来を予感させる番組構成は視聴後、希望への余韻を残してくれた」
- 「津波被災地における復興の大変さについて改めて考える機会を与えてくれる番組だった」
- 「長期間よく記録し取材したと感心した」
- 「伝統も少しずつ形を変えながら受け継がれていくなど非常に考えさせられるテーマだった」
- 「よりどころとして根付く神様を中心に据えた番組作りは良い企画だった」
- 「人々の心の結びつきという視点から捉えたことで内容に深みが出ていた」
- 「息の長い取材は地元テレビ局ならではの視点があり良かった」
- 「ドローンでの撮影が数か所あり視点が変わって良かった」
- 「ナレーションの間など視聴者に考える時間を与えてくれて感情移入でき、自分事に捉えられる効果があった」
- 「薄磯地区に限らず、県内各地で、どうやって地区を守り、維持していくかの課題に直面している、考えさせられる番組だった」
など称賛の声があった一方で
- 「数多くの映像が組み込まれていたが、それぞれの年月を入れると更に良かった」
- 「今後も継続して取材を続けて欲しい」
- 「タイトルの"神宿るまち"の説明が少なかった」
- 「時間の経過の表現がわかりづらかった」
- 「タイトルを見て内容が想像できる形になるとより良かった」
- 「高台に移住した人々の本当の思いをもう少し深掘りして伝えて欲しかった」
- 「今後も日本各地で起きることがあり得る大型の自然災害の被災地の復興等の教訓になり得るような報道を引き続きして欲しい」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、相良元章、後藤吉宏、會田久仁子、新城希子、庄司秀樹、村田和子
(リポート)太田豊
第445回 2022年10月 『只見線を135倍楽しむテレビ~未来へつながる135km~』
福島中央テレビ(中テレ)の第445回放送番組審議会は、10月25日 郡山商工会議所中ホールで開かれ、10月1日 土曜日の午前10時30分から放送した「只見線を135倍楽しむテレビ~未来へつながる135km~」について意見を交換しました。
番組内容
11年前の新潟・福島豪雨により、甚大な被害を受けたJR只見線。10月1日、ついに全線で運転が再開されました。番組では当日の様子を生中継でお伝えしながら、新潟県と福島県を結ぶJR只見線周辺の観光スポットや秋の絶景を紹介しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「奥会津郷土写真家の星さんの只見線の絶景スポット写真が素晴らしく感動した」
- 「沿線グルメを紹介する際にお店に関する場所や電話番号などの情報提供もしっかりとされており視聴者目線で番組が作られていると感じた」
- 「駅からの生中継で当日の様子を伝えたが、多くの人々が集まって鉄道再開を喜んでいる姿が映し出されており、沿線の人々が只見線の全線運転再開をどれほど心待ちにしていたかが直に伝わってきた」
- 「沿線グルメの紹介は行ってみたくなった」
- 「只見線全線運転再開が地域の未来を切り開いてくれると実感できた番組だった」
- 「全線運転再開当日に特別番組を放送したことは会津地方にとって力強い応援メッセージになった」
- 「奥会津郷土写真家の星さんと徳光アナウンサーの写真の比較は非常に面白く視聴することができた」
- 「新潟側の情報も紹介したことは良かった」
など称賛の声があった一方で
- 「只見線の歴史など秘蔵映像とともに紹介されたがもう少し時間を割いて紹介して欲しかった」
- 「全線運転再開に関わった方々、沿線住民の方々の声なども聞けたら良かった」
- 「福島県のため、只見線のため、そして奥会津のために、奥会津の魅力をこれからも存分に伝えてほしい」
- 「只見線、鉄道そのものの情報も伝えられると良かった」
- 「沿線の文化や歴史、奥会津ならではの手仕事文化なども紹介して欲しかった」
- 「なんとしてでも全線運転再開させるんだという地元の思いがあったことを入れて欲しかった」
- 「目的を明確にしてより良い番組を制作して欲しい」
- 「只見線運行ダイヤの情報などもあると良かった」
- 「番組の最初に只見線の歴史や豪雨災害、運転再開までの様子を紹介して欲しかった」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、相良元章、後藤吉宏、新城希子、庄司秀樹
(リポート)太田豊、會田久仁子、村田和子
第444回 2022年9月 『奇跡のごはんドラマ~感動秘話ごといただきます~』
福島中央テレビ(中テレ)の第444回放送番組審議会は、9月26日 郡山商工会議所中ホールで開かれ、8月21日 日曜日の午後3時から放送した「奇跡のごはんドラマ~感動秘話ごといただきます~」について意見を交換しました。
番組内容
この番組は、ピンチをチャンスに変えたグルメに隠された感動エピソードを再現ドラマで描くグルメバラエティーとして放送した。長野県の白扇カレー奇跡の復活物語と福島県からは相馬ミルキーエッグの誕生物語の2つを紹介した。またこの番組は福島中央テレビ製作で、日本テレビ系列の28の放送局で同時に放送しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「ドラマで描かれた食品を食べるという斬新な企画でとても面白いと思った」
- 「これまでのグルメ番組とは異なる新しい感動があり新鮮だった」
- 「所々にインタビューも織り交ぜてあり、リアル感を増していた」
- 「新しい企画の内容でとても面白かったのでまた県内の放送などでも同様の企画を見てみたい」
- 「食を"感動"の観点から捉え、詳細をドラマ仕立てにして表現した番組は新しい面白い企画だった」
- 「再現ドラマを通して、それぞれの主人公のそれぞれの思い、行動力、諦めない強さが伝わった」
- 「ドキュメンタリー風に見ることが出来た」
- 「全体的に飽きさせない構成だった」
- 「番組を通して新しいことに取り組む勇気を与えられた」
- 「農業に対する真摯な姿を通して福島県の農業の大変さを少しでも多くの人に理解して貰う機会になった」
- 「様々な壁に直面しても故郷のために前進を続ける情熱は同じ県民として誇りを感じた」
など称賛の声があった一方で
- 「紹介された場所の地図を出すと視聴者にもわかりやすかったと思う」
- 「料理が専門の方などに試食をして貰うと信頼感が増したと思う」
- 「カレー復活までの試行錯誤が少し漠然としていた。具体的に知りたいことも多かった」
- 「方言の監修をもう少ししっかり行って欲しかった」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、相良元章、太田豊、會田久仁子、後藤吉宏、新城希子、村田和子
(リポート)庄司秀樹
第443回 2022年7月 『サクマ&ピース シーズン2』
福島中央テレビ(中テレ)の第443回放送番組審議会は、新型コロナウイルスの状況に鑑み、レポ-ト提出による開催としました。今回の審議番組は6月19日 日曜日の午後0時45分から放送した『サクマ&ピース シーズン2』です。
番組内容
この番組は、高校卒業後、福島を離れて活躍する、いわき市出身で元テレビ東京プロデューサーの佐久間宣行と、お笑いコンビ・アルコ&ピースの平子祐希が、愛ある"地元いじり"をしながら故郷のいわき市を旅し、いわきが誇る日本一や世界一のヒト・モノに出会い、それらがもっと世の中に広まるようにプロデュースしていく街ぶらバラエティーのシーズン2として放送しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「視聴者に親しみやすい雰囲気が心地よく、いわきの魅力となっている名所の良さを分かりやすく発信していた」
- 「名物、観光スポットを支える若い世代の人たちの人間味も、軽妙なトークで導き出されていた」
- 「悩みに対するプロデュ-ス案は面白くもあり、それでいて核心をついていると感心した」
- 「地方放送局にしかできない地域の社会問題や地域振興策などを丁寧に調査して発掘し文化、風土を次世代に継承する大切さなどを自然に視聴者に気付かせ促すことが出来る新しい形の番組だと感じた」
- 「偶然やハプニングがこの手の番組の醍醐味だと感じた」
- 「全体的にはトークや画面のテンポが心地よく、とてもまとまった番組に仕上がっていると感じた」
- 「郷土愛に満ちたプロデュース案を提示していると思った」
など称賛の声があった一方で
- 「時代の流れを敏感にとらえテレビ番組制作が重要だと感じた」
- 「多くの世代に受け入れられる番組制作にあたって欲しい」
- 「愛ある"地元いじり"今後いわきだけでなく、広く福島県の地元いじりをして欲しい」
- 「ホームページやアプリとの連携を強化するべき」
- 「コンテンツを横展開して本当の街づくりに発展させて欲しい」
- 「今回プロデュースを受けた方々の今後も知りたい」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略) *いずれもレポート提出
本田哲夫、太田豊、相良元章、後藤吉宏
會田久仁子、新城希子、村田和子、庄司秀樹
第442回 2022年6月 『ゴジてれ×Sun!』
福島中央テレビ(中テレ)の第442回放送番組審議会は、6月27日 福島中央テレビ本社で開かれ、5月22日(日)の午後4時25分から放送した「ゴジてれ×Sun!」について意見を交換しました。
番組内容
絶景を求めてin平田村では、福島市出身の俳優・坂井剛貴が蓬田岳を登山しリポートしました。また、番組では全国発売された観光ガイドブックの完成までの半年に密着した企画や、英国・ジョンソン首相が絶賛した本宮市の菓子店の紅茶かりんとうの情報も紹介しました。ふくしま未来通信のコーナーでは、GAP認証を取得した福島県産農産物を使った新たな商品の販売について紹介しました。そして、県内のニュースや天気などの情報もお伝えしました。
番組を視聴した委員からは、
- 「日曜の夕方に放送する番組として十分に内容が吟味され、しっかりと掘り下げた取材による奥行きのある特集が揃っていた」
- 「地域の魅力発信に貢献していた」
- 「メインキャスターの永井アナと母心・関さんとのやり取りが実にテンポよく軽快で番組全体がとてもさわやかな印象だった」
- 「蓬田岳の登山リポートではドローンの映像がいろいろな工夫がされていて綺麗だった」
- 「登山リポートでは周辺情報も紹介され、地域経済活性化に大きく寄与されるような伝え方だった」
- 「文化や風土を伝えることの大切さ、そしてバラエティで伝えることの重要さを再認識した」
- 「新しい視点で捉えた観光ガイドブックの紹介は、福島に住む者にとっても新しい発見、感動があった」
- 「半年密着取材した観光ガイドブックの紹介は足の長い取材で中テレの真骨頂だと思った」
- 「GAP認証の紹介は生産者の取り組み意欲の向上にもつながっていた」
- 「震災復興の課題解決にも焦点があたっていて、全体として取材者の方々の福島への深い愛情を感じられた」
- 「番組全体的に退屈させない面白い内容に仕上がっていた」
など称賛の声があった一方で
- 「今後も、旬な新しい話題を紹介して欲しい」
- 「これからも福島県内の身近な山を紹介して貰えると嬉しい」
- 「登山の危険性も合わせて紹介して欲しかった」
- 「番組後半、CMが多く内容が途切れ途切れになった印象があった」
- 「今後とも地元に密着したマスメディアとして、人材育成を通していい番組を作り続けて欲しい」
- 「登山の紹介では、登っている感のある映像があるとより良かった」
- 「中テレアプリに番組の内容情報が足りない」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、庄司秀樹、新城希子、村田和子、後藤吉宏、相良元章、太田豊
(リポート)會田久仁子
第441回 2022年5月 『ゴジてれChu!III部』
福島中央テレビ(中テレ)の第441回放送番組審議会は、5月23日 福島中央テレビ本社で開かれ、4月29日(金・祝)の午後6時15分から放送した「ゴジてれChu!III部」について意見を交換しました。
番組内容
この日の「ゴジてれChu!」では、番組全体を通し、スタジオを飛び出して、まるごと生中継でキャラバン企画を放送。今回は富岡町から、町民とっておきの絶景スポットやグルメはもちろん、東日本大震災からの確かな歩みも深掘りして伝えました。
番組を視聴した委員からは、
- 「富岡町の東日本大震災からの復興の歩みが伝わる内容だった」
- 「多くの県民に富岡町の現在の姿と戻った町民の思いが広く深く伝わった良い番組だった」
- 「情報を上手に繋いでいるという感じがした」
- 「未来の基盤づくりに邁進している富岡町を取上げたことは意義があったと思う」
- 「報道ニュースでは知ることができない富岡町の多彩な情報に触れる好機となった」
- 「変化に富んだ構成と充実した内容で大変良い番組に仕上がっていた」
- 「キャラバン企画はその町の"今"を知ることができ親しみを感じる」
- 「富岡町の今までと、これからの魅力をひとの思いや施設などを通して、それを効果的に結び付けて伝えた良い番組だった」
- 「次の世代にも伝わってくる効果的な内容だった」
- 「過去の取材素材も組み合わせて時間の経過も交えての紹介は中テレの取材力の賜物と感じた」
- 「きぼう特別編の子供たちの笑顔と夢は私たちにも勇気を与えてくれた」
- 「きぼうのコーナーで子供たちの夢などの生の声を聴けて良かった」
- 「ゴジてれChu!キャラバンは大好きな企画になっている」
など称賛の声があった一方で
- 「今後もキャラバン企画のような意義ある新しい取組に挑戦して欲しい」
- 「番組を第Ⅰ部から見ている視聴者ばかりではないので、第Ⅲ部でも富岡町の地図など基本情報を伝えて欲しかった」
- 「アーカイブミュージアムで紹介した展示物の説明がもう少しあると良かった」
- 「中テレのホームページにキャラバン企画の特設コーナーを設置するとアーカイブ的に利用できるかもしれない」
- 「キャラバン企画は今後も継続して欲しい」
- 「昭和の街並みを表現した模型は昭和のいつ頃の風景か紹介して欲しかった」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、太田豊、村田和子、後藤吉宏、新城希子、相良元章
(リポート)會田久仁子、庄司秀樹
第440回 2022年4月 『ふくしまを盛り上げるテレビ2022』
福島中央テレビ(中テレ)の第440回放送番組審議会は、4月25日 福島中央テレビ本社で開かれ、3月20日 日曜日の午前10時25分から放送した「ふくしまを盛り上げるテレビ2022」について意見を交換しました。
番組内容
『あたらしい笑顔、みつけよう。』というテーマのもと、新たな生活が始まる季節にこの想いをギュッと凝縮した、今の暮らしにより多くの笑顔が加わるよう願いを込め、生放送で特別番組を放送しました。番組は「ふくしまの笑顔を盛り上げる」「ふくしまの酒とお菓子を盛り上げる」「ふくしまの農業を盛り上げる」「ふくしまの海を盛り上げる」それぞれのテーマで展開しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「YouTuberの岡田康太さんを起用したことで放送に興味を持つ若者も出てくる可能性も高いと思った」
- 「地域の偏りもなく、取り上げている分野や業種も様々で楽しく視聴することができた」
- 「農業を盛り上げるコーナーでは生産者の顔が見え、エピソードもよく伝わっていた」
- 「テンポよく番組が進行し、時間の長さを感じなかった」
- 「かしこまらない素のアナンサーの様子を見ることが出来てさらに親しみが湧いた」
- 「生放送ならではの勢いのある特別番組で元気づけられた視聴者も多かったと思う」
- 「オンラインとのコラボレーションにも果敢にチャレンジしていた」
- 「地震のお見舞いから始まり配慮がされていて良かった」
- 「幻のお酒の登場などワクワク感も感じる内容だった」
- 「サイコロゲームに参加した視聴者のドキドキ感も良く伝わっていた」
など称賛の声があった一方で
- 「地方発の新しい放送の在り方や地方でしか出来ない放送の仕組みを生み出して欲しい」
- 「お酒を盛り上げるコーナーではもう少しお酒の紹介、酒造りの苦労を伝えて欲しかった」
- 「巨大桜バルーンアートプロジェクトは広い会場でより満開の雰囲気を出して欲しかった」
- 「全体を通して、少し情報が多すぎたと感じた。情報が早く流れていく印象もあった」
- 「“○○を盛り上げる”に関して様々な分野で継続して欲しい」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、相良元章、太田豊、會田久仁子、後藤吉宏、新城希子、村田和子
(リポート)庄司秀樹
第439回 2022年3月 『さらば、じじい部隊 ~老いてなお…原発のまちで~』
福島中央テレビ(中テレ)の第439回放送番組審議会は、3月14日 福島中央テレビ本社で開かれ、1月30日 日曜日の午後1時40分から放送した「さらば、じじい部隊 ~老いてなお…原発のまちで~」について意見を交換しました。
番組内容
この番組はドキュメンタリーとして放送しました。原発事故で、全ての住民が避難した大熊町は、放射線量に応じて、立ち入りが制限される帰還困難区域などに指定されました。避難で無人となった町を守ろうと、役場OBなど6人で結成されたのが「じじい部隊」でした。全町避難で無人となった街をパトロールし、見守り続けてきましたが、避難指示の解除が進み、3年前に解散。「じじい部隊」が当初から訴えてきたのは「町内全域除染」をして帰還できる環境を整えること。しかし、除染は進まず、帰還者も伸びません。部隊の解散後、メンバーたちはそれぞれの場所で余生を送っていましたが、「全域除染」を求め闘いは続いていました。
番組を視聴した委員からは、
- 「故郷を守るために奮闘する姿を多くの県民に伝えた価値ある番組だった」
- 「皆さん笑顔で談笑している姿なども織り交ぜて描写されていたことで気持ちの上で重くなり過ぎず視聴できた」
- 「昔の写真と現在の様子をシンクロさせていたのはとても分かりやすかった」
- 「様々なことを考えさせられる見応えのある番組だった」
- 「昔の町の写真も映し出されていて、大熊町の歴史、変化を理解する一助になっていた」
- 「番組内の音楽、ハーモニカの音色など切ない心情を訴えるのに効果的だった」
- 「過去・現在・未来へと考えさせられる番組構成だった」
- 「後世に伝えるべき意義のある番組になっていた」
など称賛の声があった一方で
- 「廃炉には時間を要すので県民のために震災を忘れないで、バランスよく意味のある報道番組の制作を続けて欲しい」
- 「6人が寡黙に行ってきた活動や心の奥底にある想いを、もう少しだけ言葉にして伝えてあげたいと感じた」
- 「この続きも見てみたいので継続して取材をして欲しい」
- 「次代に伝えていかなければならないと感じた」
- 「継続して取材を続けて番組の内容を深めて欲しい」
- 「多くの国民に見て知って欲しいと感じた。再編集して放送して欲しい」
- 「いつの時点の活動だったのかなど時系列がわかりづらい部分があった」
- 「歴史の証人となるような番組制作を続けて欲しい」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、相良元章、宍戸藤市、村田和子、會田久仁子、後藤吉宏
(リポート)新城希子、庄司秀樹
第438回 2022年2月 『家族の障がい 私の一生涯 ~こだわりに寄り添って~』
福島中央テレビ(中テレ)の第438回放送番組審議会は、新型コロナウイルスの状況に鑑み、レポ-ト提出による開催としました。今回の審議番組は12月30日 木曜日の午後5時から放送した『家族の障がい 私の一生涯 ~こだわりに寄り添って~』です。
番組内容
YouTubeチャンネル総再生回数2500万回以上、全員障がいのある家族が配信を続ける理由とは?明るくたくましく生きる家族の物語。
番組を視聴した委員からは、
- 「障害のある方が、社会でより良く生活していっていただくためには、周りの人がそのような障がいを持つ方の実態をまず知ることが大切であり、今回の番組はその点に貢献できていた。」
- 「視聴する側も都度考えさせられる番組構成になっていた。」
- 「映像を見ている私たちにいろいろな事を考える機会を与えてくれた。」
- 「"家族愛"・"親子愛"とは何かについて私たちにもう一度考えるきっかけを作ってくれた。」
- 「障がいと向き合う人たちへの新たな視点を提供する番組となっていた。」
- 「番組が家族に寄り添い、その思いを伝えようとする真摯な姿勢を感じ取ることができ、好感を持った。」
- 「丁寧な取材で自然な表情が印象的だった。」
- 「番組を通して、障がい者に対する偏見や差別を無くすヒントをこの家族からもらったような気がする。」
など称賛の声があった一方で
- 「マスメディアとして彼らに対する誹謗中傷を減らすために表現は難しいと思うが、誹謗中傷に対する問題点も取り上げて反省を促すこともご家族を支援することになるのではないか。」
- 「今後も広い視野で多くの事柄を県民に放送で伝えていくことを切望する。」
- 「多様性について知る機会が重要。知る機会を提供する媒介としてメディアの果たす役割は大きい。」
- 「YouTubeにアクセスできない人もいるので、今後も家族の日常について継続して取材して放送して欲しい。」
- 「SNSに投稿された内容以外の周辺情報や家族を取り巻く外部の方々の視点とその影響など、テレビならではの切り取り方、伝え方の工夫が必要だったのではないか。」
- 「障がい者を持つすべての家族が等しく抱える""将来"についての課題に今回の家族がどのように向き合っていくのか、取材を続けてほしい。」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略) *いずれもレポート提出
本田哲夫、宍戸藤市、相良元章、後藤吉宏、會田久仁子、新城希子、村田和子、庄司秀樹
第437回 2021年12月 『ゴジてれChu!第1部』
福島中央テレビ(中テレ)の第437回放送番組審議会は、12月13日 郡山市の郡山ビューホテルアネックスで開かれ、11月3日・水曜日の午後3時50分から放送した「ゴジてれChu!第1部」について意見を交換しました。
番組内容
この日の「ゴジてれChu!」では、番組全体を通し、スタジオを飛び出して、まるごと生中継でキャラバン企画を放送。今回は須賀川市から、観光スポットやグルメはもちろん街の魅力を深堀してお伝えしました。
番組を視聴した委員からは、
- 「非常に変化のある構成で1時間の視聴時間があっという間に経過した」
- 「番組構成が良く練られており、街の魅力が十分に伝わっていた」
- 「地域グルメを紹介した際に各お店の電話番号を紹介していたのは親切だった」
- 「翠ヶ丘公園からの天気予報のドローン映像は綺麗で印象に残り、行ってみたいと思った」
- 「須賀川市の魅力を伝える内容、情報のボリュームとも充実していて、生中継の躍動感が更なるインパクトとなり視聴者に印象に残る番組になったと思う」
- 「ユニークな街おこしの紹介は須賀川市の地域活性化の後押しになったと思う」
- 「次回のキャラバン企画も楽しみになった」
- 「料理コーナーの料理が美味しそうで中テレアプリでレシピを確認した」
- 「地元食材を使った料理コーナーは食育などにもつながり発展性を感じた」
- 「ウルトラマンメニューの紹介は飲食店の応援になっていた」
- 「様々な範囲に渡って紹介していて、須賀川市に関心を持った」
- 「地元の郷土愛も醸成されるなど社会的に意義のある放送だと感じた」
など称賛の声があった一方で
- 「中継会場の須賀川市特撮アーカイブセンターの紹介をもっと詳しく見たかった」
- 「映画に触れた部分ではもっと詳しく内容を紹介すると良かった」
- 「自分の街にキャラバン企画がやってくること楽しみにしている視聴者も多いと思う。県内の全市町村からキャラバン企画を放送して欲しい」
- 「ウルトラマンショップの紹介などは短く感じた。もう少し詳しく紹介して欲しかった」
- 「中継先の入り口で手の消毒はしたものの、検温しないで会場に入った姿は気になった視聴者もいたかもしれない。既に検温済と紹介するなど工夫が必要だったかもしれない」
- 「須賀川産のきゅうりの特徴をもっと訴求して欲しかった」
- 「出演者全員がウルトラマンの科学捜査隊の衣装を着て出演したらもっと盛り上がったと思う」
- 「須賀川市が歴史もある街であることも紹介して欲しかった」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、庄司秀樹、相良元章、會田久仁子、後藤吉宏、宍戸藤市、村田和子
(リポート)新城希子
第436回 2021年11月 『サクマ&ピース』
福島中央テレビ(中テレ)の第436回放送番組審議会は、11月15日 福島中央テレビ本社で開かれ、10月17日 日曜日の午後3時55分から放送した「サクマ&ピース」について意見を交換しました。
番組内容
この番組は、高校卒業後、福島を離れて活躍する、いわき市出身で元テレビ東京プロデューサーの佐久間宣行と、お笑いコンビ・アルコ&ピースの平子祐希が、愛ある“地元いじり”をしながら故郷のいわき市を旅し、いわきが誇る日本一や世界一のヒト・モノに出会い、それらがもっと世の中に広まるようにプロデュースしていく街ぶらバラエティーとして放送しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「テンポよく飽きずに視聴できた」
- 「福島県内各地の街ぶらバラエティーを楽しみにしている」
- 「愛のある地元いじりにとても好印象を持つことができ、自然と笑顔になる番組だった」
- 「初めて知る内容も多かった」
- 「ふくしまを盛り上げる内容をこれからもどんどん紹介していくことを期待する」
- 「全体的に楽しく視聴できる番組だった」
- 「二人のプロデュースのアイデアが新しい視点でなるほどと思った」
- 「テロップの入れ方など細かい演出がローカル局制作のレベルを超えていると思った」
- 「今後の展開を期待できる内容だった」
など称賛の声があった一方で
- 「番組タイトルに副題があれば、より惹きつけられて視聴できるかもしれない」
- 「もう少し地域を訪れてみたいと思える内容にして欲しかった」
- 「ふるさとを盛り上げてくれるだろうと期待していた視聴者には期待外れの感もあったかもしれない」
- 「4週連続放送。次週の内容紹介が少なかった」
- 「母校の紹介では何に焦点を当てているのかわかりづらかった」
- 「バラエティー番組の内容としては十分だったが、地元の紹介としては弱いように感じた」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、相良元章、宍戸藤市、新城希子、村田和子、會田久仁子、後藤吉宏
(リポート)庄司秀樹
第435回 2021年10月 『1Fリアル あの日、原発の傍らにいた人たち』
福島中央テレビ(中テレ)の第435回放送番組審議会は、10月20日 福島中央テレビ本社で開かれ、9月11日 土曜日の午後4時から放送した「1Fリアル あの日、原発の傍らにいた人たち」について意見を交換しました。
番組内容
東京電力福島第一原子力発電所、通称1F(イチエフ)。福島中央テレビは2011年3月の水素爆発を撮影した地元テレビ局として、震災から10年間、福島を中心に取材、報道を続けてきました。そして10年間途切れることなく報道してきたからこそ、コンタクトし得た貴重な証言や映像があります。体験したことのない混沌が襲い、確かな情報が欠如する中、原発爆発、被爆の恐怖と闘いながら、決死の覚悟で原発の暴走を食い止めた人たちがいました。何が彼らを突き動かしたのか。彼らが胸に秘めてきた思い。時間の経過とともに忘れ去られようとしている事実を克明に残すため、ドキュメンタリーとして、震災10年と半年の9月11日に放送しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「原子力災害を収束させるために命を掛けて人々を守った真実を1時間番組に纏めた素晴らしい番組だった」
- 「命を懸けた状況の記録で大切なことを実感させられた番組であった」
- 「時系列で構成されており、事故の重大さと現場の緊張感がひしひしと感じられた」
- 「事実のみを伝えようとする報道姿勢に感動した」
- 「東日本大震災からちょうど10年6か月目の9月11日に放送したことは非常に意義のあることだと思った」
- 「原発事故当時の全体状況をしっかりとらえた構成になっていた」
- 「歴史に残す映像としては素晴らしかった」
- 「今だからこそ語られる原発事故の多くの部分を見ることができた」
- 「いろいろなことを気づかされる番組だった」
など称賛の声があった一方で
- 「福島県内の放送だけでは残念。可能であれば全国で放送して欲しい」
- 「より多くの視聴者に見て貰える時間帯に放送して欲しかった」
- 「事故収束に関わった人々の記憶が薄れないうちに、今後も息の長い地道な取材を続けて欲しい」
- 「このような歴史的重大事案の映像は記録として視聴者に伝えていくことが大事だと思った」
- 「番組タイトルの"1F"の意味が番組冒頭でわかりづらかった視聴者も多かったかもしれない」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、新城希子、後藤吉宏、宍戸藤市
(リポート)庄司秀樹、會田久仁子、相良元章、村田和子
第434回 2021年09月 『24時間テレビ44~ふくしまの想い~』
福島中央テレビ(中テレ)の第434回放送番組審議会は、新型コロナウイルスの状況に鑑み、レポ-ト提出による開催としました。今回の審議番組は8月22日 日曜日の午前11時24分から放送した『24時間テレビ44~ふくしまの想い~』です。
番組内容
「ふくしまの想い」をテーマに3つの内容
①動画配信で障がいへの理解を
②会津伝統野菜を次世代へ受け継いでいく想い
③福島を世界一幸せな街にする取り組み
と"チャリティー豆知識~募金はどう使われている?~"を放送しました。
番組を視聴した委員からは、
- 24時間テレビで放送する内容として其々に意義が有る内容だと認識して視聴した。
- 3つの話題を伝えていたが、どれも過不足なく、見て良かったと思える内容に仕上がっていた。地元で一生懸命に頑張っているそれぞれの人たちの熱い想いが伝わる内容に仕上がっていた。
- 社会的に重いテーマにも関わらず、終始笑顔で視聴することができた。
- 今回の放送は、いろんな意味で考えさせられる事であり、今後も時代の変遷に欠かせないテ-マになっていく事だと考えさせられる番組構成だったと感じた。
- 「チャリティー豆知識」のコーナーはクイズ形式で視聴者が興味を持つ工夫がなされていた。
- 今後もこのような取り組みを紹介することを期待する。
- 客観的な視点を軸にしながら、家族の実像を率直に伝える姿勢に、好感を持つことができた。
- このご家族が素敵な表情で、ずっと一緒に取材に応じてくださったこと、まずはそれが素晴らしいと思った。
- 想いをもつことがスタートラインで、その後その想いを持ち続けること、その想いを叶えるための強い気持ちが今回のメインテーマにつながっていたと思う。
など称賛の声があった一方で
- 地元で食べることができたり、購入できる場所などを紹介する機会を設けることができれば、地域貢献にもなると思う。
- この番組を見た私たちが、「みんなを幸せにしたい!!」という彼の「想い」を心に刻んで行動することが大切ではないかと思った。
- チャリティー豆知識~寄付金はどうつかわれている?は寄付した人々の為にも伝える事が重要だと思う。
- どちらかというと情報の一方的な発信に終始している印象だった。視聴者が次のアクションを起こすヒントやきっかけをもう少し提供してもいいのではないかと感じた。
- メディアが放送をする事で、世の中に訴えていく事は重要であり、今後も続けて欲しい。
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略) *いずれもレポート提出
本田哲夫、宍戸藤市、相良元章、後藤吉宏、會田久仁子、新城希子、村田和子、庄司秀樹
第433回 2021年07月 『ふくしま未来ストーリー』
福島中央テレビ(中テレ)の第433回放送番組審議会は、7月19日(月)福島中央テレビ本社で開かれ、6月5日(土)の午前11時40分から放送した「ふくしま未来ストーリー」について意見を交換しました。
番組内容
この番組は、持続可能な世界を目指す、開発目標「SDGs」(平和や自然環境の保護など、17の目標が掲げられている)に取り組む人たちを毎月取上げています。今回は買い物弱者を支えるスーパーの経営者と、真の男女平等は男女ともに働きやすい職場を目指すことが大切と職場づくりに取り組む女性支店長を紹介しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「取り組み内容を簡潔に、そして取り組んでいる企業の代表にその思いを聞きながらの番組構成は良かった」
- 「SDGsの取り組みは難しい場面も多々あるが粘り強く行動を起こしていきたいと思わせる番組だった」
- 「この番組のような10年先を考えた番組を企画放送する事の意義を強く感じた」
- 「土曜日の昼に放送されることにより多くの県民が視聴でき非常に良い時間設定である」
- 「エピソードの紹介もあり、業務の内容その重要性が理解しやすかった」
- 「お客様のコメントや社員、スタッフのコメントも入っており信頼性が向上している」
- 「15分の番組の中に大切なことが詰まった番組だった」
- 「いろいろなことを考えるきっかけになってくれる番組だった」
- 「地域社会の未来に貢献できる番組である」
- 「SDGsの活動をもっと知りたい人、取り入れた活動を目指す企業や団体の参考になる番組である」
など称賛の声があった一方で
- 「SDGsの番号が常に画面に出ているとわかりやすい」
- 「取材者自身の感想をもっと聞いてみたかった」
- 「視聴者が身近に感じられる工夫があっても良いのではないか」
- 「SDGsの説明がもう少しあると紹介した取り組みの理解が更に進むのではないか」
- 「ジェンダー平等を取上げる際には女性目線も十分に考慮して欲しい」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、相良元章、會田久仁子、後藤吉宏、新城希子、村田和子
(リポート)宍戸藤市、庄司秀樹
第432回 2021年06月 『ふくしまを盛り上げるテレビ』
福島中央テレビ(中テレ)の第432回放送番組審議会は、6月16日(火)福島中央テレビ本社で開かれ、5月9日(日)の午後0時45分から放送した「ふくしまを盛り上げるテレビ」について意見を交換しました。
番組内容
この番組は、“○○を盛り上げる”を共通テーマとして、福島の「農業」「環境(SDGs)」など様々な課題と向き合い、前へ進もうとする全ての人にエールを送る特別番組として放送しました。生中継では相馬市の原釜尾浜海水浴場でゴジてれChu!「ブンケン歩いてゴミ拾いの旅」でおなじみの鈴木文健が、福島のみなさんらとともに生放送中に海岸のゴミを拾い、世界で問題になっている海洋ゴミの問題に向き合いました。
番組を視聴した委員からは、
- 「コロナ禍でせっかくの連休も外出がかなわず気持ちが沈みがちな休日に、まさしくおうちで笑顔になれる番組だった」
- 「地域性もよく配慮されており、非常に変化に富んだ番組構成で飽きずに視聴することができた」
- 「ゴミ拾いをしている姿をドローンで撮影するという手法がとても良かった。人間は自然の中で生かされているということをあらためて考えさせられた」
- 「バラエティ的な側面と教養的な側面の両方を巧みに配置した番組構成になっており、良質な内容に仕上がっていた」
- 「会津魂での新しいスポット、テントサウナの紹介も新しい話題でよかった」
- 「子供からお年寄りまで幅広い年齢層に見てもらえる楽しめる内容だった」
- 「テーマがネガティブな課題を終始ポジティブに構成していてよかった」
- 「VTRの放送中もスタジオの声を入れていてライブ感があった」
- 「コロナ感染が拡がっている現状を踏まえて、アナウンサーのコロナが落ち着いた後の観光の参考にしてくださいとの説明は丁寧で気配りを感じた」
- 「視聴者の気づきになる番組であった」
など称賛の声があった一方で
- 「農業を盛り上げるコンテンツをほかのエリアでも、もう一つくらい見てみたかった」
- 「ドキドキサイコロゲーム中に視聴者も参加できるよう、SNSなどを活用するなどもう一工夫あっても良かった」
- 「コーナーによってはゲストが食べて体験しただけで、誰にエールを送ろうとしていたかがわかりにくかった」
- 「ゴミ拾いの中継では砂に混じった小さなプラスチックごみの映像を紹介するとより海洋ゴミの現実を伝えられるのでは」
- 「中テレのゴミ拾いの活動が県民運動のような活動に発展して欲しい」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、菊池克彦、會田久仁子、相良元章
(リポート)新城希子、宍戸藤市、村田和子
第431回 2021年05月 『霞ノ国ヒストリア ~二本松の偉人 朝河貫一~』
福島中央テレビ(中テレ)の第431回放送番組審議会は、新型コロナウイルスの状況に鑑み、レポ-ト提出による開催としました。今回の審議番組は3月20日(土)午後2時30分から放送した「霞ノ国ヒストリア ~二本松の偉人 朝河貫一~」です。
番組内容
世界的偉人を育んだ二本松に新しき世を拓くチカラを探る特別番組。シリーズ第一回目は世界的歴史学者・朝河貫一。朝河天神とも呼ばれた博学の人は日本人として初めて、アメリカでも最高峰のイェール大学の教授となりました。世界的な歴史学者として日米開戦の阻止に奔走した朝河。その生き方は世界平和を願う現代社会に、はかりしれないメッセージを投げかけます。再現映像では俳優・鈴木文健が朝河を熱演。二本松市観光大使・大山采子が朝河ゆかりの地を訪ねその足跡をたどりました。
番組を視聴した委員からは、
- 「再現映像も交え見ごたえのある力作だった。地元に密着した番組作りにこれからも期待する」
- 「エピソードをクイズ形式で出題したり、また成績表を紹介するなど、当時の朝河氏の様子が目に浮かぶようで楽しく視聴できた」
- 「歴史学者が海外から日本を冷静に見て判断し行動し奮闘していたこと、それが福島県人である事を誇りに思う番組だった」
- 「博士の業績と福島県のゆかりを30分番組という枠の中で過不足なく、そして興味を保って見続けることができる内容に仕上げた判断と技量に敬意を表したい」
- 「人生を時系列、3つのキーワードで業績を紹介し、丁寧にわかりやすくまとまっていた」
- 「歴史を軽んじる者は大きな失敗をすると思うので、本番組は社会に必要な価値ある番組だと強く感じた」
- 「地域の歴史や人の功績を広く発信することは、地域の誇りにもつながり、地域を担うこれからの世代の生き方に刺激やヒントを与えると感じた」
- 「再現映像では俳優の鈴木文健さんが朝河氏を演じることにより、人となりが実にリアルに伝わってきた」
など称賛の声があった一方で
- 「30分という時間のない中で、クイズ形式は必要だったのか。業績の入来文書などをもう少し詳しく教えて欲しかった」
- 「動画サイトでの配信や、県内の学校や図書館などにDVD化し配布するなど二次利用を検討されたらいいのではないか」
- 「福島県の偉人を世に知らせるような番組は制作に苦労もあると思うが、歴史作品を作り続けてほしい」
- 「各地域の偉人を取り上げ学校教育に導入して貰いたい」
- 「今後も史実に埋もれているような秘話の掘り起こしに期待する」
- 「地方テレビ局ならではの企画として、福島の偉人シリーズを制作して欲しい」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略) *いずれもレポート提出
本田哲夫、宍戸藤市、相良元章、菊池克彦、會田久仁子、新城希子、村田和子、庄司秀樹
第430回 2021年04月 『ゴジてれChu!特別版 I部/II部』
福島中央テレビ(中テレ)の第430回放送番組審議会は、4月21日(水)福島中央テレビ本社で開かれ、3月11日(木)の午後3時50分から放送した「ゴジてれChu!特別版 I部/II部」について意見を交換しました。
番組内容
この番組は、ゴジてれChu!特別版I部としてNEWS ZERO元キャスターの村尾信尚さんが双葉町から、ジャーナリストの池上彰さんが福島中央テレビのスタジオから生出演し、中継をつないで福島のいまを伝えました。また特別版II部として、津波で家族を失った男性の10年、夢だった教師になった女性が子供たちに伝えたい思いを伝えました。また県内各地で福島を一つにつなげる1万発の花火が一斉に打ち上げられました。その模様を双葉町から届けました。そして、福島県内のテレビ放送5局が、福島の今を伝え、その先の未来に踏み出すため展開してきた共同キャンペーン「福島 to2021-あれからと、これからと→」 被災地5か所からリレー中継を行い、5局同時放送で伝えました。
番組を視聴した委員からは、
- 「10年間のふくしまの姿を実に丁寧に振り返りながら、更に未来へ向けてのメッセージを発信しており非常に充実した内容に仕上がっていた」
- 「定点で見る10年は、時代ととも次第に復興していく様子が映し出されていて良かった」
- 「亡くなった方の遺族への取材が丁寧に行われており、取材者の苦労が伝わってきた」
- 「番組全体を通してBGMの美しい音楽が映像を見ている人々の心を和ませてくれ番組を引き立てていた」
- 「村尾キャスターのオールジャパンでふくしまを考えなくちゃいけないという良いコメントを引き出していた」
- 「県内5局キャンペーンで各局が県内各地より中継を行ったが、過去の映像と中継で見ごたえのある内容だった」
- 「3月11日に生まれた子を紹介したきぼうのコーナーは明るい未来を予感させる内容で大切にしてほしいコーナーだった」
- 「福島中央テレビの総力を挙げての圧倒的な取材量に裏打ちされた内容だった」
- 「被災者の方の発言を引き出した記者の取材対象者との関係性と取材力の高さを感じられた」
- 「あらためて10年を振り返り、また未だに残る今後の課題も理解でき、意義のある内容だった」
- 「テレビの重要性、映像の力を改めて感じた番組であった」
など称賛の声があった一方で
- 「以前の番組等で取り上げられた既視感があり、もう少し番組構成に工夫があった方が良かった」
- 「番組構成の中で流れが分断されているところがあり、折角の良い流れを止めてしまったと感じた」
- 「処理水前でも風評があり、今後も首都圏など全国の消費者に伝わるような報道を続けてほしい」
- 「5局キャンペーンは多くの情報を広範囲で同時間帯で伝えることができる意義は大きいと感じた。大災害時に被害や不安の軽減などに活用できるモデルになるのではないか」
- 「災害時の様々な行動や決断、効果などを検証する視点をもっと盛り込んでいく必要があるのではないか」
- 「5局共同の取り組みは報道のあるべき姿を示しているのではないか」
- 「定点カメラで見る10年は興味深かったが、人にフォーカスした定点カメラも見てみたいと感じた」
- 「時間の関係でやむを得なかったと思うが、内容によってはもっと長く、詳しく紹介してもらいたかった」
- 「地震や津波という自然災害と原発、風評という部分が混在していたので、もう少し整理したほうがより見やすくなったと感じた」
- 「村尾さん、池上さんの出演時間が短く、せっかく起用したのにもったいない感じがした」
などの意見や要望が出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
本田哲夫、新城希子、相良元章、庄司秀樹、會田久仁子、菊池克彦、宍戸藤市、村田和子
第429回 2021年03月 『伝えたい、ふくしまの未来~東日本大震災から10年~』
福島中央テレビ(中テレ)の第429回放送番組審議会は、3月22日(月)福島中央テレビ本社で開かれ、3月7日(日)午後0時45分から放送した「伝えたい、ふくしまの未来~東日本大震災から10年~」について意見を交換しました。
番組内容
この番組は、東日本大震災と原発事故から10年、いまなお3万人の人たちが、故郷を離れ、県内外での避難生活を強いられている中、帰ることの見通しすら立たない人たちの故郷への想い、津波被災者と原発被災者が共に歩み始めた理由、再開した美容院を訪れた人たちの本音の3つのストーリーを通して、人々が伝えたい「ふくしまの未来」に対する声に耳を傾けました。
番組を視聴した委員からは、
- 「震災直後からの変化を経時的に知ることができ、理解が深まったのではないか」
- 「福島が抱えている複雑な課題にしっかりと向き合い、長年に渡る取材内容も組み込み、良い内容に仕上がっている」
- 「放送しにくい取材に挑み、真摯に向き合ってきたことがわかった」
- 「ドローンを多用して、全体的に場所の雰囲気わかるようになっていた」
- 「津波被害者と原発被害者の問題は扱いにくいテーマだが、良く切り込んでいた」
- 「人々の心の模様の変化をバランスよく構成していて、なおかつ明確なメッセージも発信されていた番組だった」
- 「憤りを感じながら、そして、これからの福島を考えながら視聴できる番組構成だった」
- 「番組が取り上げた問題は、多くの日本国民が知らない福島の現実であり、番組タイトルのどおり、福島から是非伝えたい福島の現実だった」
- 「美容院の本音のふれあいの情景を長い間密着取材したことで、ささやかな心の復興を見逃さずに伝えていた」
など称賛の声があった一方で
- 「伝えたいふくしまの未来というタイトルはもう少し工夫が必要だった」
- 「どこに福島の未来を感じさせる内容があるのかを見つけられなかった」
- 「分断の線が引かれた無念さが伝わり、津波被害の現状が今も残されている周囲の光景も、痛々しく映った」
- 「復興が進んでいる一方、まだまだそのままで放置されているところがあることを、全国、世界の人が知るべきではないかと思った」
- 「原発事故問題の解決には果てしない時間がかかることを番組は強調しており、この問題意識を日本中で共有するための手がかりを、これからも番組作りの軸の1つに据えてほしい」
- 「後ろ向きでなく、前を向いて考えていく内容を全面にして、視聴者にアピールしてもらいたい」
- 「地元放送局として、これからも復興の後押しをしながら、福島の良い所を全国に発信してほしい」
- 「これからの20年も取材して、原子力災害を風化させないように多くの県民に事実を伝え続けてほしい」
- 「復興の行く末は日本全体の問題、そして世界的な課題という意識を多くの人と共有し、複合的な視点で福島の未来を展望し続けてほしい」
などの意見・要望も出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
早川博明、村田和子、目黒留美子、菊池克彦、會田久仁子、本田哲夫
(リポート)筒井雄二、庄司秀樹、宍戸藤市
第428回 2021年02月 『2165のきぼう 福島10年 それぞれの歩み』
福島中央テレビ(中テレ)の第428回放送番組審議会は、2月15日(月)に開催を予定していたが、13日(土)に発生した地震の状況に鑑み、レポート提出による開催としました。今回の審議番組は、2020年12月31日(木)午後0時45分から放送した「2165のきぼう 福島10年 それぞれの歩み」です。
番組内容
夕方ワイド「ゴジてれChu!」の「きぼう」のコーナーは、震災と原発事故後、福島県内でのかつてない環境での子育てに迷い、葛藤した親たちの姿をきっかけに、2012年に始まり、放送時点で2165の取材を通して、福島の子育ての今を伝えています。この番組ではその後を取材した7組の家族のそれぞれのストーリーを、ひとつの番組として放送しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「コロナ禍にあって、年末のほっと心が温まるドキュメントは良かった」
- 「関さん、小野さんのやさしい語りかけも、バックに流れる音楽も効果的だった」
- 「無事出産されるエピソードを合間に折り込んで伝える手法は、番組の雰囲気を明るくする方向に導いており卓越していた」
- 「きぼうに出演した親たちの決意は、番組を通して視聴する人々の心を勇気づけ、私たちの気持ちを前向きにしてくれることに大いに貢献してきたと思う」
- 「毎日番組のエンディングで紹介してきたことは、震災復興などで厳しい日々を送る多くの視聴者に向けて安らぎと幸福のメッセージになっていた」
- 「生まれた命、育む命が、家族の希望であり、支えであり、苦境の中で前を向く原動力になっていることが伝わり、視聴者の共感を呼ぶ内容だった」
- 「子育てに迷い、葛藤した親御さんの苦しみとその後の変化も映し出されていて、子育てに頑張った苦労も理解することができた」
- 「幼い子供の笑顔は何者にも代えがたい財産であり、老若男女を問わず、すべての人の心を慰めてくれたと思う」
など称賛の声があった一方で
- 「改めて10年の歴史がいかに重いものかを再認識させられた」
- 「様々な困難を乗り越えて幸せに生きている姿には思わず涙が出る」
- 「追跡取材し放映することも、あの時の記憶として風化させないためにも必要な番組と思う」
- 「リアルな分娩の様子は女性の立場から見ても人に見せたくない」
- 「看護師の皆さんが自分の家族をさておいても、生まれてくる命に向き合う責任感と使命感には感銘した」
- 「これまでの10年間の行政の復興施策に、もっと子供や子育てへの投資が必要だったのではないかと感じた」
- 「原発事故により生活の基盤を変更した家族についても遠くまででかけて取材しており、この番組に対するスタッフの熱い思いが伝わってきた」
- 「原発事故が福島の人々の心をいかに傷つけてきたか端的に伝えており、全国の多くの方にぜひ視聴してほしい」
などの意見・要望も出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略) ※いずれもレポート提出
早川博明、筒井雄二、庄司秀樹、村田和子、目黒留美子
菊池克彦、會田久仁子、宍戸藤市、本田哲夫
第427回 2020年12月 『浜の朝日の嘘つきどもと』
福島中央テレビ(中テレ)の第427回放送番組審議会は、12月21日(月)福島中央テレビ本社で開かれ、10月30日(金)午後6時50分から放送したドラマ「浜の朝日の嘘つきどもと」について意見を交換しました。
番組内容
この番組は、福島中央テレビ開局50周年記念として、竹原ピストル、高畑充希主演で、オール県内ロケのオリジナルドラマとして製作しました。舞台となったのは、南相馬市の映画館「朝日座」。引き寄せられるように集まってきた人々の苦悩と再生を描く福島発のヒューマンドラマで、福島を見つめ続けて50年、震災から10年、中テレが「いま伝えたいメッセージ」を込めました。
番組を視聴した委員からは、
- 「ユーモアあふれて描かれていると同時に、メッセージ性がつまった絶妙なバランスが取れたドラマだった」
- 「豪華なキャスティングで、1人1人が個性的な役どころを演じていた」
- 「福島県民の温かさが随所にドラマに出ていた」
- 「生きる望み、勇気を与えてくれるドラマだった」
- 「和やかで笑いもあって、さりげなく原発事故にも触れていた点は良かった」
- 「あきらめずに頑張っていきましょうというエールを送ることを目的に製作されたことが伝わってきた」
- 「震災と原発事故に対する県民の思いや、忘れ去られていく悔しさや怒りを視聴者に対し、静かに訴えようとしている点がすばらしい」
- 「生きていくことの意味をやさしく問いかけるストーリーだった」
- 「福島からのメッセージが視聴者に届いていたと感じる作品だった」
など称賛の声があった一方で
- 「内容の奥深さを感じ取るには非常に難しいドラマであるとも感じた」
- 「さりげない流れではあるが、セリフの意味など、少し難解な印象を持った」
- 「支配人とモギリ嬢が皆で死に場所を探しにいく場面は、微かな怒りと落胆を覚えた」
- 「まだまだ復興が進んでいないことも、見ている人の目に焼き付いたと思う」
- 「野ざらしの除染廃棄物などの光景は、セリフやナレーションに頼らなくても、原発事故からの復興が道半ばである被災地の現状を伝えるのには十分なシーンだった」
- 「声高に福島のことを叫び続けるのではなく、見え隠れする感じで伝えていくのも1つのやり方だと思う」
- 「1時間で終わらせるのがもったいないドラマで、全国の皆さんに伝えたいメッセージが届くように願っている」
- 「来年度の映画に、どのように引き継がれるのか、楽しみにしている」
などの意見・要望も出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
早川博明、筒井雄二、目黒留美子、菊池克彦、會田久仁子、宍戸藤市
(リポート)庄司秀樹、村田和子
第426回 2020年11月 『ゴジてれChu!第1部』
福島中央テレビ(中テレ)の第426回放送番組審議会は、11月20日 福島中央テレビ本社で開かれ、11月3日(火) 午後3時50分から放送した「ゴジてれChu!第1部」について意見を交換しました。
番組内容
この日の「ゴジてれChu!」では、番組全体を通し、スタジオを飛び出して、まるごと生中継でキャラバン企画を放送。今回は柳津町から、観光スポットやグルメ、あまり知られていない情報まで深掘りして町の魅力を発信しました。第1部では、掘れば湧き出る温泉や、柳津観洸船からの中継、地元グルメや観光スポットなどを紹介しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「観光、グルメ、体験型企画など、変化に富んだ番組構成で非常に良かった」
- 「交流人口の減少が進む地域にとっても、情報発信のまたとない機会の提供になったと思い、地域に元気や活気を与える企画だと思った」
- 「夕方の日が暮れていくとともに移り変わっていく景色をテレビで満喫することができた」
- 「身近で深いつながりを持てるようにスタジオを飛び出した目的が十分に達成できた」
- 「新たな発見があり、柳津町の魅力がさらに高まって、視聴者の誰もが行ってみたくなるような紹介だった」
- 「地図、温泉、料金など情報がいたるところで案内され、視聴者にやさしい配慮がなされていた」
- 「県内の観光業で働く人々に、夢と勇気をプレゼントできた」
- 「Go Toトラベルキャンペーンの時期で企画のタイミングとしては応援になったと思う」
- 「温泉堀りができることに驚き、番組の中で実践して、視聴者の好奇心をかきたてる演出がすばらしかった」
- 「利きあわまんじゅうの企画は面白く、店舗ごとの特徴が違うことを知り、食べてみたいと思った」
など称賛の声があった一方で
- 「中継場所が駐車場で、出入りする車の動きが目障りで、視聴の妨げになっていた」
- 「もう少し町の人にも番組に参加してほしかった」
- 「コロナの影響で難しいと思うが、出演者と住民とのふれあいなどがあっても良かった」
- 「観洸船では、アナの話している様子よりも、風景を映して欲しかった」
- 「温泉堀りをワイプで映し、苦労しているところを見せて欲しかった」
- 「温泉堀りは誰でもできることなのかの説明があいまいな感じだった」
- 「地域を盛り上げている人物の素顔も紹介していただくと、地域に対する親近感が深まると思う」
- 「利きあわまんじゅうは、それぞれの店の人が出演すれば、作り手の顔が見えて、さらに良かったと思う」
- 「悪天候だったらと考えると、いろいろな工夫や企画を揃えての当日だったと想像する」
- 「多くの県内観光地を深掘りして紹介することにより、地域の活性化を促進してほしい」
- 「県内の全59市町村からやってほしい」
などの意見・要望も出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
早川博明、筒井雄二、村田和子、目黒留美子、菊池克彦、會田久仁子、宍戸藤市
(リポート)庄司秀樹
第425回 2020年10月 『「まさか…」を繰り返さない~東日本台風からの教訓~』
福島中央テレビ(中テレ)の第425回放送番組審議会は、10月23日 福島中央テレビ本社で開かれ、10月11(日)のひる0時45分から放送した『「まさか…」を繰り返さない~東日本台風からの教訓~』について意見を交換しました。
番組内容
この番組では、32人の命を奪った去年10月の台風に伴う水害から1年を前に、二度と犠牲者をださないために、水害からの教訓をもとに、命を守る備えを改めて考えました。浸水被害を受けた被災自治体の次の災害に活かす取り組みや、再び大雨によって避難せざるを得ない状況になった時、私たちはどう行動すべきなのか、専門家とともにその方法を探りました。
番組を視聴した委員からは、
- 「まさかには備えられることを番組が教えてくれた」
- 「まさか…という事態の備えに焦点を当てたのは適切だったと思う」
- 「望ましい災害予防の対策を積極的に提案する内容だった」
- 「甚大な被害を受けた3地点から生放送することで、現在の状況がリアルに伝わってきた」
- 「今後の台風や災害に対する意識改革に大変重要な情報だった」
- 「丁寧に教訓として将来に備えるべき情報をわかりやすく整理していた」
- 「住民の経験則が逃げ遅れにつながった可能性を紹介し、避難情報が住民の避難行動につながらなかった課題を浮かび上がらせたと思う」
- 「日没後の避難の危険性など、避難状況を見極めることの大切さも教えてくれた」
- 「災害に対する心構えを持つことの重要性について改めて考える機会を与えてくれた」
- 「感染対策を含めた避難方法について考える良い機会になった」
など称賛の声があった一方で
- 「繰り返し、繰り返し知らせることが大事」
- 「早めの避難の重要性や有効な避難方法、市民としての心構えなど参考になった」
- 「自助の重要性に焦点をあてていたが、報道機関には公助への課題の切込みも求められている」
- 「行政がどこまで細かくできるのかという部分を、もう少し行政に対して訴えてほしかった」
- 「言語情報の映像化という工夫が求められるが、現場からの中継によって妨げられていたと思う」
- 「自治体、行政側はどうしたら早く住民の避難行動に結びつけられるかを考えなければならないと思う」
- 「エリアメールでは、より具体的な町名、地区名の情報が必要」
- 「こうした放送で、防災意識が高まり、被害が最小限に抑えられる効果が高い」
- 「何を準備して何をすべきか、視聴者に考える機会を与える意味ある番組制作を今後もお願いしたい」
- 「自然災害対策の新たな課題も多くの視聴者と共有できたことが、将来の展望につながると感じた」
などの意見・要望も出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
早川博明、目黒留美子、菊池克彦、會田久仁子、宍戸藤市
(リポート)筒井雄二、庄司秀樹、村田和子
第424回 2020年09月 『梅沢・かまいたち&しずちゃん・ぼる塾のタンデム自転車で行く福島バラエティロード』
福島中央テレビ(中テレ)の第424回放送番組審議会は、9月14日 福島中央テレビ本社で開かれ、9月5日(土)の午前10時30分から放送した「梅沢・かまいたち&しずちゃん・ぼる塾のタンデム自転車で行く福島バラエティロード」について意見を交換しました。
番組内容
この番組は、福島出身の梅沢富美男さんと福島に縁がある南海キャンディーズ・しずちゃんが旅の案内人となり、かまいたち、ぼる塾とともに、ふたり乗り自転車「タンデム自転車」を使いながら、福島県内の定番から穴場スポットまで福島の旅を伝えました。この番組は福島中央テレビ製作で、日本テレビ系列の28の放送局で同時に放送しました。
番組を視聴した委員からは、
- 「出演者に豪華な顔ぶれを揃え、福島県の魅力を全国に発信しようとする意気込みが伝わった」
- 「旬な芸人の起用は番組にリズムや弾みを作り、心地よく感じた」
- 「28局ネット番組に福島の魅力を紹介したのは、GoToトラベルキャンペーンのタイミングで良かったのではないか」
- 「2組のグループにテーマを立てて、定番にこだわらないスポットをめぐる番組構成がユニークだった」
- 「福島の復興につながるPRがさりげなくされていて良かった」
- 「タンデム自転車を活用した野外の自然を満喫する旅行の楽しさは、コロナ時代の提案として注目を浴びたと思う」
- 「ドローンで福島の代表的なパワーポイントが十分表現されていて、県外の人にとっても魅力的だった」
- 「梅沢さんの福島なまりの口調も好感度が持てた」
- 「サイクルツーリズムの楽しみ方や新たな魅力を全国に提案するような効果もあったと感じた」
- 「美しい風景や体験型アクティビティがうまく組み合わされており、楽しく見られた」
など称賛の声があった一方で
- 「タンデム自転車に乗ることがメインに据えられた番組だったとは感じなかった」
- 「出演者が廻ったルートや移動の距離感がわからなく残念で、もう少し実用的な情報も欲しかった」
- 「会津、中通りが交互に変わるため、統一感がなく、落ち着いてみることができなかった」
- 「会津のロケを除いて生憎の天気で、美しい福島の風景を全国に届けられず残念だった」
- 「観光情報は詳しく教えて欲しかった」
- 「糖度が非常に高い桃の、改良の努力などの説明があっても良かった」
- 「女子磨きの旅も、会津ならではの文化的な紹介があったら良かった」
- 「飯坂温泉の紹介ではふざける時間が長く、物足りなさを感じた」
- 「県民にとっては福島県の魅力を再評価し、地域への愛着を深める機会になったと思う」
- 「新しい福島の魅力が映像で紹介され、全国から観光の方が来てもらえると嬉しい」
などの意見・要望も出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
早川博明、村田和子、目黒留美子、菊池克彦、會田久仁子、宍戸藤市
(リポート)筒井雄二、庄司秀樹
第423回 2020年07月 『ゴジてれChu!第1部』
福島中央テレビ(中テレ)の第423回放送番組審議会は、7月20日 福島中央テレビ本社で開かれ、6月17日(水)の午後3時50分から放送した「ゴジてれChu!第1部」について意見を交換しました。
番組内容
この日の番組では、都道府県をまたぐ移動が近く解除される予定の中、改めて新型コロナウイルス対策と災害の備えを考え、知っておくべき5つのポイントや防災備蓄などについて紹介しました。おうちで簡単!ストレッチ&トレーニングでは、四十肩・五十肩の予防・改善の簡単なストレッチを紹介しました。また月に2回、新潟と結ぶ中継では、福島からは、冷やして飲む甘酒を紹介したほか、どきどきサイコロゲーム、料理、ニュース、天気など、レギュラーの話題もお伝えしました。
番組を視聴した委員からは、
- 「梅雨の時期を迎え、災害への備えと、感染症対策を一緒に考えるのは重要な視点で、注意喚起を促す適切な内容だったと思う」
- 「災害備品の中に、マスクや石鹸を用意した方が良いと呼びかけたのは、視聴者にとって大変参考になったと思う」
- 「ストレッチはアナウンサーも実践しており、自分でもしてみたくなった」
- 「感染症対策グッズを具体的にテーブルに並べて説明したことは、とても良かった」
- 「トップニュースで、この日目撃された白い物体を扱ったのは妥当な判断だった」
- 「料理中のカメラワークも良く、炒める音にも美味しさを感じた」
- 「番組構成が変化に富んでいて、60分があっという間に過ぎてしまう内容に仕上がっていたと思う」
- 「最新の話題、有益な情報をわかりやすく伝えようとする番組の姿勢は、大変評価したい」
など称賛の声があった一方で
- 「ブレザーを着用しながら、ストレッチをしていたのは残念だった」
- 「新潟との中継は絡み方が薄く、感想を言っているだけに感じた」
- 「多彩な情報が盛り込まれており、忙しく慌ただしい印象を受けることがある」
- 「番組の後半部分にも、力を入れることができないか」
- 「ストレッチ&トレーニングは良いコーナーで、時折こういうコーナーを入れるとより視聴が高まると思う」
- 「『四十肩や五十肩で苦しんでいる方に教えてあげてください』と呼びかけるなどの工夫も必要と感じた」
- 「災害が起きても誰ひとり命を落とさないようにしましょうとの、長江アナの重みのあるコメントが心に残った」
- 「鮮度が高く、正確な情報を毎日発信続けているので、大変な取り組みと、日頃視聴しながら感じている」
- 「今後とも県民のためになる情報発信をお願いしたい」
などの意見・要望も出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
早川博明、筒井雄二、目黒留美子、菊池克彦、會田久仁子、宍戸藤市
(リポート)庄司秀樹、村田和子
第422回 2020年06月 『中テレ祭りpresents ふくしまを盛り上げるテレビ』
福島中央テレビ(中テレ)の第423回放送番組審議会は、7月20日 福島中央テレビ本社で開かれ、6月17日(水)の午後3時50分から放送した「ゴジてれChu!第1部」について意見を交換しました。
番組内容
この番組は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期となった、中テレ祭り2020に出演予定だったスペシャルゲストと一緒に、福島を元気にするために制作した特別番組で、この日はおかずクラブやYouTuberピアニスト・よみぃが生出演したほか、ロバートが本宮市でロケ出演し、1時間の番組を盛り上げ、福島にとって特別な春に、復興応援のエールを届けました。
番組を視聴した委員からは、
- 「台風の大きな被害から立ち上がる本宮市の様子を、ロバートならではの明るい演出・構成となっていて好感を持った」
- 「サイコロゲームなどの名物コーナーをゲストのおかずクラブとアナウンサーで盛り上げ、視聴者は楽しんでみることができたと思う」
- 「出演者が楽しんで演じていれば、見る人も楽しんで視聴できると改めて思った」
- 「震災や台風19号にも触れ、福島の元気や頑張りが伝わる番組構成になったと思う」
- 「人々の助け合いや負けない心などを取り上げ、視聴者との一体感を感じさせる内容となっていた」
- 「生きていれば何とかなる、みんなでやれば何でもできるという言葉を引き出したのは評価が高い」
- 「映画館館主や食堂の方々を通じて、視聴者はたくさんの元気をもらうことができたのではないか」
- 「サイコロゲームもゆるゆる歌自慢も、視聴者と一体となった楽しい一コマだった」
- 「スタジオに飾られた花見山の桜が満開で、花見にも行けない状況の中、粋な仕掛けをしたと感心した」
など称賛の声があった一方で
- 「番組として何とか盛り上げようとする努力は伝わったが、急ごしらえの印象は拭いきれなかった」
- 「イベントならきっと盛り上がったが、テレビを通じて盛り上げることに成功したのかという点は少し反省しなければいけない」
- 「新型コロナウイルスが深刻になりながら、視聴者が楽しめる番組作りをすることが大変な苦労であったと思う」
- 「スタジオの花がきれいだっただけに、スタジオから発信される印象が寂しく感じた」
- 「なぜ奇跡のピアノなのかが、十分に伝わってこなかった」
- 「中テレ祭りの意気込みと復興応援の要素が混在し、すっきりしない感じがした」
- 「タレントの笑いを誘う態度は場をなごませる効果がある一方、礼を失する場合もありえるため、制作サイドには心していただきたい」
- 「今後従来通りのイベントは困難と思われ、新しいイベントの在り方をぜひ検討してほしい」
- 「メディアは復興後の新しい状況を視聴者に届ける大きな働きと責任を担っておりますので、今後も福島を盛り上げる番組を期待しています」
などの意見・要望も出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
早川博明、筒井雄二、庄司秀樹、目黒留美子、菊池克彦、會田久仁子
(リポート)村田和子、宍戸藤市
第421回 2020年05月 『ゴジてれChu!第3部』
福島中央テレビ(中テレ)の第421回放送番組審議会は、新型コロナウイルスの状況に鑑み、レポ-ト提出による開催としました。今回の審議番組は5月7日(木)午後6時15分から放送した「ゴジてれChu!第3部」です。
番組内容
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大型連休明け後も県内は緊急事態宣言延長となり、この日のニュースでは、連休後で延長初日の県内の様子や、大学でのオンライン授業の開始、臨時休業が相次ぐ飲食店の状況などを紹介しました。また特集では、売上が大きく減った事業者を支援するインターネットサイトの取り組みなどについてお伝えしました。
番組を視聴した委員からは、
- 「県内の状況が細かく、つぶさに取材されており、手に取るように理解できた」
- 「明日の命を守るためにも協力しましょう、のコメントは、少しずつ警戒が薄れているように感じる今だから、なお心に響いた」
- 「商業、宿泊業、飲食業と幅広い業種の被害状況を丁寧に取材し、経営が厳しい現状をバランス良く報道している」
- 「温泉旅館やラーメン店が頑張っている姿を見て、視聴者も大いに励まされたのではないか」
- 「街頭インタビュー、営業再開や休業継続の事業者への取材では、先行きの見えない不安な心の内を丹念に伝えていた」
- 「取材対象者が抱える課題に切り込み、支援の広がりを促す内容に仕上げたのは、課題解決型の報道姿勢として評価したい」
- 「水族館の話題は、ホッと心安らぐことができ、メリハリのある番組構成で非常に良いと感じた」
- 「新型コロナウイルスに翻弄された地元地域の人々が奮闘している状況を共有し、改めて考える良い機会になったと思う」
- 「番組最後の"きぼう"のコーナーは、暗く沈むニュースの後でも心が安らぎます」
など称賛の声があった一方で
- 「外出自粛や休業要請の効果が表れていると思える内容は、科学的根拠の補足がほしかった」
- 「スタジオの雰囲気も華やかさがなく、全体的に暗く感じるのが、画面を通じて伝わってきた」
- 「アナウンサーのメッセージ性が強い語り口調は、視聴者にどう映っているのかも気になった」
- 「感染リスクを正しく怖がり、社会経済活動の維持との両立を図っていくことが求められおり、報道を通して課題の提起や検証を続けていってほしいと思う」
- 「コロナ禍にあえぐ事業者の新たなチャレンジには、ポストコロナの新しい生活様式に対応するためのヒントが潜んでいると感じた」
- 「県内各地を取材報道するには苦労が多いと思いますが、多くの県民の為に質を落とさず更に成長してほしい」
- 「今後も出来るだけ多くの情報を集めて県民に提供してほしい」
などの意見・要望も出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
*いずれもレポート提出
早川博明、筒井雄二、村田和子、庄司秀樹、菊池克彦、宍戸藤市、會田久仁子
第420回 2020年04月 『止まった時間が動き出す 震災から9年 それぞれの選択』
福島中央テレビ(中テレ)の第420回放送番組審議会は、新型コロナウイルスの状況に鑑み、レポ-ト提出による開催としました。今回の審議番組は3月8日(日)ひる12時45分から放送した「止まった時間が動き出す 震災から9年 それぞれの選択」です。
番組内容
震災から9年となるこの3月、常磐線が全線再開となり、人々の営みが途絶えた富岡町、双葉町に再び「列車の音」が響くことに。この番組では、生まれ変わった駅に希望を寄せる人、離れたところから故郷を思う人などを取材し、帰還困難区域の一部解除によって新たな一歩を踏み出す被災地の今を、元NEWS ZEROキャスターの村尾信尚氏を迎えて伝えました。
番組を視聴した委員からは、
- 「止まった時間が動き出す」というタイトルも、復興の歩みを加速させたいというメッセージが込められており、良いタイトルだった」
- 「復興に向けて頑張っている地元の人を元気づける番組になったのではないかと思う」
- 「常磐線開通はうれしいニュ-スでありながら、震災・事故から9年、段々と薄れてきている状況に対して、改めて福島県民が立ち止まって考えさせられる内容だった」
- 「最新の現状を取材しながら、被災地復興の進展やその課題をあらためて浮き彫りにしていた。」
- 「行政の決意が聞けて、町民は希望を持つことができたと思う」
- 「生中継で1時間を超える番組の放送は、想定を重ねた相当な準備と労力が必要になったと想像します」
- 「YouTubeやCS放送を駆使して全国にも流そうという、とても意欲的な取り組みだった」
など称賛の声があった一方で
- 「廃炉の状況、福島の産業の推移、風評被害の今、避難者の生活など、福島の現状について、もっと網羅的に報道すべきではなかったのか」
- 「ごく限られた人たちへのインタビューだけでまとめているところがたいへん残念で、問題の本質を浮き彫りにするくらいの取材がほしかった」
- 「福島が直面している問題をクローズアップし、世論に問う、訴えるという迫力は感じられなかった」
- 「この3駅で乗り降りする人は、一体どの位いるのだろうかと考えると、胸がえぐられる思いであり、あらためて震災の爪痕の大きさを実感した」
- 「復興の真っただ中であり、まだまだ厳しい状況の中に置かれていることを認識させられた。」
- 「県内にいても十分な関心を寄せない方も多く、PRをもっとすべきであった」
- 「有事にはマスメディアとして、事象の意味を深掘りして世の中を動かす様な番組制作を心からお願いしたい」
- 「今、ニュースは新型コロナウィルス問題一色ですが、震災で未だに帰還出来ない方々が置き去りにされず、風化しないよう繰り返し放送される事を希望します」
などの意見・要望も出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
*いずれもレポート提出
早川博明、筒井雄二、村田和子、庄司秀樹、目黒留美子、菊池克彦、宍戸藤市、會田久仁子
第419回 2020年03月 『看取り ~最期のひと呼吸まで~』
福島中央テレビ(中テレ)の第419回放送番組審議会は、3月9日 福島中央テレビ本社で開かれ、1月25日土曜日の午後4時30分から放送した「看取り ~最期のひと呼吸まで~」について意見を交換しました。
番組内容
この番組は、須賀川市の訪問看護ステーションを通して、人生の最終段階を迎えた高齢者、小児がん患者と向き合う訪問看護の現場を取材し、患者の意思を尊重し寄り添う訪問看護師たちの日々を追いました。患者の中には、医師から治療の余地がなく、自宅で人生の最終段階を迎える人もいて、患者たちが今何を思い、どう生きようとしているのか、患者の心と体に寄り添い、患者を支える家族にその思いを伝えていきます。
番組を視聴した委員からは、
- 「さまざまな環境に置かれている、患者1人1人に寄り添っている訪問看護師の姿が映し出されており、番組構成が非常によく考えられていた」
- 「現場のリアル感がひしひしと伝わり、30分という短い番組ながらも、すごみさえ感じた」
- 「誰もが避けては通れない人生の最期を考えさせる番組は、視聴者にとっても、興味深いものだったと思う」
- 「患者に寄り添っているからこその姿が、番組の中から伝わってきた」
- 「患者に対しての深い愛情に裏打ちされた訪問看護師の行動はすばらしく、思わず涙ぐんだ」
- 「最期のひと呼吸まで、という言葉の重みを感じ取れる内容で、この言葉をサブタイトルに引用したことは大変評価したい」
- 「意思を尊重しようとする努力を、取材した画面から、訴えかけるように伝わってきた」
- 「命の最期の時に記者もカメラも立ち入るので、よほど受け入れられないと、こうした番組はできないと思う」
- 「時間をかけて、信頼関係を構築してきたことが、番組からしっかり伝わってきた」
- 「訪問看護師の使命感や覚悟、人間としての温かさが伝わってくるドキュメンタリーで、とても良い番組だった」
など称賛の声があった一方で
- 「訪問看護と終末期医療の説明があっても良かったと思う」
- 「素晴らしい番組なので、さらに視聴者を増やし、世に問うためにも、少し番組名を工夫した方が良いかもしれない」
- 「今回の番組のタイトルが「看取り」でふさわしかったのか」
- 「BGM、照明、音響、脚色をほとんど加えずに、登場人物をありのままに映像化し、見る側にリアルで臨場感を与える内容だった」
- 「聞き取りにくい会話などは、文字スーパーを入れて、視聴者が理解しやすい心配りがされていた」
- 「最前線で患者や要看護者に接するマンパワーがいかに大事かを、番組で知ることができた」
- 「医療とは何か、人の尊厳はどのようなものか、大きな課題や問いかけに迫る内容だった」
- 「今回は看取りという視点の番組だったが、現在の在宅医療が抱える課題にも切り込んでほしい」
- 「命にテーマをおいた番組制作を今後もしてほしい」
などの意見・要望も出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
早川博明、筒井雄二、村田和子、目黒留美子、菊池克彦、渡部俊男
(リポート) 庄司秀樹
第418回 2020年02月 『讚(いいね)!TAIWAN ~おトクな台湾新幹線・4都市めぐり~』
福島中央テレビ(中テレ)の第418回放送番組審議会は、2月17日 福島中央テレビ本社で開かれ、2019年12月14日土曜日の午後2時30分から放送した「讚(いいね)!TAIWAN ~おトクな台湾新幹線・4都市めぐり~ 」について意見を交換しました。
番組内容
この番組は、女性が楽しむリピート旅をテーマに、ちょっと足を延ばせば更なる魅力を体験できる台湾を紹介したものです。中テレの畑山弥保アナウンサーが、台湾と日本のハーフタレントとともに、台北と高雄を結ぶ台湾高速鉄道に乗り、台中、台南、高雄を訪れ、それぞれの都市で旅を楽しみました。リピーターも、初めての方も楽しめる台湾縦断の旅を伝えました。
番組を視聴した委員からは、
- 「台湾旅行のガイドブック的な内容になっていると思う」
- 「グローバルかつ隠れた観光スポットを紹介する興味深い番組と感じた」
- 「外国人向けの3日間台湾新幹線乗り放題パスの紹介は、視聴者にとっては嬉しい情報だった」
- 「視聴者が台湾旅行に対するモチベーションを引き上げられたような感じがした」
- 「現代台湾の生活文化の断面を、複眼的に紹介したいという番組の熱意を感じることができた」
- 「畑山アナが笑顔を絶やさず、旅を楽しんでいる様子が伝わった」
- 「3日間で台湾全土をまわれるという、わかりやすい番組の流れだった」
- 「気楽に旅行できそうな印象を受けたので、素敵なノスタルジックな町を散歩したいと思った」
- 「日本と台湾の良好な経済関係も知ることができて良かった」
など称賛の声があった一方で
- 「30分で4都市巡りという企画は、少々忙しい移動のために、街の雰囲気や人々の表情を盛り込む余裕がなかったように感じた」
- 「選択された観光地や文化の紹介も、中身が薄く思えた」
- 「トータルとしてどれほどお得なのかがよくわからなかった」
- 「台湾の歴史・文化・生活から生まれた独特の生活感ある風情を引き出す取材が欲しいと感じた」
- 「何を中心に紹介したいのか明確でない印象を受けたので、番組内容が希薄と感じた」
- 「台湾新幹線の車窓風景や、各都市の観光スポットも入れて紹介した方が、各都市の印象がもう少し強く残ったのではないか」
- 「新型コロナウイルスの感染拡大で、相互交流を深めようという意図がなかなか反映できない状況が残念でならない」
- 「今回の台湾旅の逆パターンで、福島の魅力やお得旅を積極的に国内外に情報発信することによって県産農畜産物の風評払拭がすすむのではないかと思う」
- 「全ての視聴者が関心を持って見ていることを忘れずに、今後も旅番組の見所を追求していただきたいと思う」
などの意見・要望も出されました。
審議会の出席委員は次の通りです。(敬称略)
菊池克彦、筒井雄二、村田和子、目黒留美子、渡部俊男、
(リポート)早川博明、庄司秀樹