スタジオを離はなれて、サッカースタジアムや海かい岸がんなど放ほう送そう設せつ備びがないところから直ちょく接せつ番組を放送することをテレビ中ちゅう継けいといいます。そのときに使用するのが「中ちゅう継けい車しゃ」です。

中継車は"動くテレビ局"とも言われる自動車で、内部には副ふく調ちょう整せい室しつと同じようなモニター画が面めんや機き械かいがあり、複ふく数すう台だいのカメラ映像を切きり替かえたりマイク音おん声せいをミックスしたりすることができます。大型中継車は町の中を走っているバスと同じくらいの大きさで、カメラを10台以上接せつ続ぞくすることができサッカーや野や球きゅう、ゴルフなどスポーツ中継で活かつ躍やくします。

宇う宙ちゅう空くう間かんに打ち上げられた通つう信しん衛えい星せいに電でん波ぱを送り出す装そう置ちを持つ中継車を「SNG中継車」と呼びます。車の屋や根ねの上に大きなおわんのようなアンテナを積つんでいるのが特とく徴ちょうで、電波の届きにくい山奥など日本中のどこからでも生中継ができます。

近きん年ねんはスマートフォンで使用する携けい帯たい電でん話わ回かい線せんなどの通信技術が発はっ達たつし、中継車を使わなくても生中継ができるようになりました。「モバイル中継」と呼ばれる技ぎ術じゅつで、携帯電話がつながるエリア内であれば、リュックで背せ負おえる送そう信しん機きを使って映像を送ることがでます。中継車が入れないような狭せまい道どう路ろが入り組くんだ町中や高こう層そうビルの中などからも機き動どう力りょくのある生中継を行えます。