2025.03.20
with a camera in Shimogo Town 1-2
大内宿を後にしますが、町中で出会いに恵まれず、大内宿の最寄り駅へ出会いを求めて向かいます。
東京・浅草からの直通特急も走る会津鉄道の「湯野上温泉駅(ゆのかみおんせんえき)」は、珍しい茅葺屋根の駅舎としても有名です。
東京・浅草からの直通特急も走る会津鉄道の「湯野上温泉駅(ゆのかみおんせんえき)」は、珍しい茅葺屋根の駅舎としても有名です。
全国的に珍しい茅葺屋根の駅舎。屋根の雪はだいぶ消え、春の訪れを感じる。 |
大内宿の最寄駅の湯野上温泉駅。 |
その駅の外に「駅カフェ」「コーヒー」「焼きおにぎり」の看板が。駅でカフェが楽しめるのは知りませんでした。
駅舎の入口脇には… |
手描きのイラストともに、駅カフェのメニューが。 |
お土産品などを販売しているコーナーにお邪魔してみると、女性スタッフが対応してくださいます。こちらの 女性はまだこちらに勤めて1年ちょっと。地元・下郷出身で、
「地元で働きたいなと思って、こちらに就職しました。」
「地元で働きたいなと思って、こちらに就職しました。」
お土産品を販売するコーナーが「駅カフェ」。 |
対応してくれたスタッフは、地元出身。 |
地元の良さを尋ねると
「自然が多い所ですかね。」
駅では切符の販売、改札、お土産の販売などあらゆる事をやるそう。
因みに駅カフェはどちらに?
「囲炉裏の傍でも召し上がれますし、こちらのカウンター席もあります。」
実は3席カウンターが。
「自然が多い所ですかね。」
駅では切符の販売、改札、お土産の販売などあらゆる事をやるそう。
因みに駅カフェはどちらに?
「囲炉裏の傍でも召し上がれますし、こちらのカウンター席もあります。」
実は3席カウンターが。
笑顔で対応するスタッフ。 |
左手がカウンター席で、3人まで座れる。 |
「この辺りは飲食をする所が少ないので、列車の待ち時間に利用してもらったり、焼きおにぎりはそのまま持って列車の中でちょっと食べたりできますよ。」
ほかにもこちらの売り場には、熊油なるものが。
ほかにもこちらの売り場には、熊油なるものが。
駅舎には小上がりに囲炉裏がある。 |
「熊油」なるものも売っている。 |
「これは熊から採った油なんです。手や顔などに塗ってもしっとりして良いんですよ。」
ちょっと癖のある匂いがありますが、試しに塗らせてもらうと皮膚にしっかり馴染んで肌触りも滑らかに。ちなみにこの熊油の熊はどこの熊? すると奥から
「地元・下郷産で~す!」
との明るい声が。下郷町で猟師に見つかっちゃった熊から採れた油だそうです。
ちょっと癖のある匂いがありますが、試しに塗らせてもらうと皮膚にしっかり馴染んで肌触りも滑らかに。ちなみにこの熊油の熊はどこの熊? すると奥から
「地元・下郷産で~す!」
との明るい声が。下郷町で猟師に見つかっちゃった熊から採れた油だそうです。
お試しも出来る。肌がしっとりした。 |
奥から「下郷産で~す!」と情報のフォローが入る。 |
お勧めを尋ねると
「くるみようかんはどうですか?」
奥から別の駅スタッフが持ってきてくれました。何と今回は、町民に聞き込みをしなくても、地元のお勧め和菓子と遭遇! しかも奥から、
「あとで渋~いお茶も用意しますから。」
なんて声も聞かれて、明るい職場の皆さんです。
「くるみようかんはどうですか?」
奥から別の駅スタッフが持ってきてくれました。何と今回は、町民に聞き込みをしなくても、地元のお勧め和菓子と遭遇! しかも奥から、
「あとで渋~いお茶も用意しますから。」
なんて声も聞かれて、明るい職場の皆さんです。
お勧めは「くるみようかん」(1個70円)。 |
ばら売り・食べきりサイズが嬉しい。 |
頂くと、さっぱりした甘さの羊羹で、くるみの食感・香り・味わいがアクセントになっていて、食べきりサイズなのも嬉しい限り。
「これ、コーヒーを頼んだお客様には、お付けしているんです。コーヒーをきっかけに、お土産に買って下さる方も多いんですよ。」
「これ、コーヒーを頼んだお客様には、お付けしているんです。コーヒーをきっかけに、お土産に買って下さる方も多いんですよ。」
下の角にくるみが見える。 |
確かに、メニューを見ると「くるみようかん付き」とある。 |
しかも、このくるみようかんを作っている方が、駅のスタッフにいらしたんです。
「私は(東日本大)震災の年から作り始めたんですが、元々地元・朝日屋で作っていたようかんなんです。でも作っている方々が辞めるっていう話を聞いて、それなら作り方を教えてくれないかって事で作り方を教わったんです。だってこの味が無くなっちゃうのは惜しいじゃないですか。」
駅のスタッフが地元の味を守ったのです。
「私は(東日本大)震災の年から作り始めたんですが、元々地元・朝日屋で作っていたようかんなんです。でも作っている方々が辞めるっていう話を聞いて、それなら作り方を教えてくれないかって事で作り方を教わったんです。だってこの味が無くなっちゃうのは惜しいじゃないですか。」
駅のスタッフが地元の味を守ったのです。
食リポをしていると本当にお茶を出して下さった。 |
先程勧めてきた方が、このようかんを作っていた! |
「このくるみようかんは、この駅と地元道の駅でしか販売していません。」
そのくるみようかんを駅スタッフ総出で袋詰めしているという事だったので、特別に中に入れて頂きました。
そのくるみようかんを駅スタッフ総出で袋詰めしているという事だったので、特別に中に入れて頂きました。
切符売り場の裏側では、袋詰めの作業中。 |
2個入り(150円)は「しもごろー」と起き上がり小法師のイラスト付き。 |
「2個入りには、下郷町のキャラクターと会津の縁起物の起き上がり小法師をデザインした絵を入れています。色が何種類かあるんです。」
ほかにも5個入り(350円)・10個入り(700円)もあって、それぞれを列車の到着時刻近くまで手作業で詰めています。
突然、一人の女性が駅スタッフに挨拶に来ました。すると、くるみようかんを作っているスタッフが
「この方が、震災までくるみようかんを作っていた方です。」
ほかにも5個入り(350円)・10個入り(700円)もあって、それぞれを列車の到着時刻近くまで手作業で詰めています。
突然、一人の女性が駅スタッフに挨拶に来ました。すると、くるみようかんを作っているスタッフが
「この方が、震災までくるみようかんを作っていた方です。」
5個入り(350円)も並行して作っていく。 |
駅に立ち寄ったこの方が、くるみようかんを作っていた方! |
ご主人との二人三脚で作っていた方が、偶然用事があって立ち寄ったのです!
「主人はくるみようかんを手作りしていて、作業も大変細かいので厳しく教えましたが、皆さんが覚えて下さって、安心してお任せしているんですよ。」
とは奥様。
「主人はくるみようかんを手作りしていて、作業も大変細かいので厳しく教えましたが、皆さんが覚えて下さって、安心してお任せしているんですよ。」
とは奥様。
味見をしても、昔と変わらぬ味だと太鼓判を押す。 |
とにかく明るい駅スタッフの皆さん。 |
1日300個、多い日には700個も売れるくるみようかんは、下郷町の名物和菓子の一つです。
そんな話をしていると、先程の大内宿から会津鉄道で旅を続ける皆さんがやってきました。
そんな話をしていると、先程の大内宿から会津鉄道で旅を続ける皆さんがやってきました。
ばら売りからセット売りも含め、多い日には700個売れる人気商品。 |
湯野上温泉駅で、皆さんが袋詰めしたくるみようかんが手に入る。 |
駅舎は一気に観光客で溢れます。当然、お土産販売も書き入れ時。スタッフ総出で切符やお土産品の販売、改札などフル稼働です。
大内宿からの観光客が来ると、駅は一気に混雑。 |
同時に書き入れ時で、駅カフェを兼ねたお土産コーナーも大忙し。 |
向かいのホームに乗客を誘導し、列車が入線するまでの安全を確認。
改札もスタッフの仕事。 |
観光客が線路に入らないよう、目を光らせる。 |
出発のお見送りをし、降車客の切符を確認・回収して一仕事終了です。
列車の出発を見送り、 |
降りる客の切符を確認。 |
いやぁ、駅に関する業務は何でもやるスタッフの皆さん、全員明るくて、面白い方々でした。これからも駅を利用する皆さんを、笑顔でおもてなししてくださいね。(つづく)
くるみようかんは、湯野上温泉駅内で購入できる。 |
明るい駅スタッフが、皆さんを歓送迎。 |
蔵がアートに? |
道端に突然足湯?? |
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