2025.03.06
with a camera in Koori town 2-1
『ゴジてれChu!』木曜恒例「ぶらカメ」のコーナー、今回は桑折町(こおりまち)にお邪魔しました。天皇家や宮家にあかつきを献上している“献上桃の郷”としても有名です。私が「ぶらカメ」でお邪魔するのは、実に5年半ぶり、2巡目です。
1巡目(2019年6月放送分)のエピソード(世界で50台しかないバイクを持つ酒屋さん、町の名所とヒメサユリ、懐かしの方と懐かしのカツ丼との再会、名物ウエスタンと週末限定カレーパン)はこちらをクリック。
1巡目(2019年6月放送分)のエピソード(世界で50台しかないバイクを持つ酒屋さん、町の名所とヒメサユリ、懐かしの方と懐かしのカツ丼との再会、名物ウエスタンと週末限定カレーパン)はこちらをクリック。
銀が採掘された半田山を望む桑折町。 |
原発事故で苦しむ農家を励まそうと10年前に天皇皇后両陛下(現在の上皇后さま)がいらした桃畑がある。 |
桃畑で剪定の作業をしている女性がいます。
「薬がうまくいかなくて、枝にカイガラムシがついちゃったんです。こうなっちゃうともう駄目なので、切り落としています。」
何でもカイガラムシがつくと、果実に点々のようなものがついてしまい、出荷できないのだそう。
「薬がうまくいかなくて、枝にカイガラムシがついちゃったんです。こうなっちゃうともう駄目なので、切り落としています。」
何でもカイガラムシがつくと、果実に点々のようなものがついてしまい、出荷できないのだそう。
桃の木で作業をしている女性が…。 |
害虫がついた枝の処理に追われる。 |
「この畑は元は阿武隈川だったんです。」
今はその脇を流れ、護岸工事もされています。
「川だった所だからほかより土地が低いでしょ? そうすると霜などの害にあいやすいんです。」
今はその脇を流れ、護岸工事もされています。
「川だった所だからほかより土地が低いでしょ? そうすると霜などの害にあいやすいんです。」
この枝も、処理しなければならない枝の一本。 |
この畑は元々阿武隈川だったそう。 |
冷気が低い所に流れるからかも知れません。きょうは剪定と摘蕾(蕾を減らして、実をつける数を制限する。少なくする分、果実1つあたりに行く栄養分が増える)をお一人でするそう。作業中お話を聞かせて頂き、有難う御座いました。
美味しい果実を収穫する為に、摘蕾して実の数を減らす。 |
作業中、話を聞かせて頂き感謝です。 |
さて桑折町のどこを回ったら良いだろう? 地元のタクシー会社なら色々お勧めがあるかも知れない、と考えた我々は、たまたま見つけた三協ハイヤーへお邪魔します。
すると対応して下さった従業員の首元には、蝶ネクタイが。
すると対応して下さった従業員の首元には、蝶ネクタイが。
情報を求めに、地元のタクシー会社へ。 |
配車担当の男性は、蝶ネクタイのお洒落な姿。 |
「実は社長から蝶ネクタイを付けるよう言われていまして、運転手も皆、蝶ネクタイをしています。」
そうなんですか。それで蝶ネクタイは幾つかお持ちなんですか?
「いえ、これ一つです。会社から支給されているんです。」
あ、蝶ネクタイは“制服”なんですね。でもなぜ蝶ネクタイなのか、社長に聞いてみたいものです。
「呼びますか? いま自宅にいると思います。背が高いんですよ。」
そうなんですか。それで蝶ネクタイは幾つかお持ちなんですか?
「いえ、これ一つです。会社から支給されているんです。」
あ、蝶ネクタイは“制服”なんですね。でもなぜ蝶ネクタイなのか、社長に聞いてみたいものです。
「呼びますか? いま自宅にいると思います。背が高いんですよ。」
実は蝶ネクタイは”マスト”。 |
しかも社からの支給品だそう。 |
実際にいらっしゃると、確かに高身長。
「182㎝あります。」
当時は地元国体の強化指定校になっていた県立保原高校のバレーボール部員だったという社長さん。長身を生かしてさぞやアタッカーとして活躍?
「いや、ジャンプが苦手でして…。」
えええっ!?
「セッターでした。」
「182㎝あります。」
当時は地元国体の強化指定校になっていた県立保原高校のバレーボール部員だったという社長さん。長身を生かしてさぞやアタッカーとして活躍?
「いや、ジャンプが苦手でして…。」
えええっ!?
「セッターでした。」
社長も、蝶ネクタイが素敵。 |
高身長で元バレーボール部員として活躍。 |
そんな社長は、どうして蝶ネクタイを社員につけるようにしたのでしょう?
「私がたまたま蝶ネクタイが好きで、蝶ネクタイをして業界の集まりに出た事があるんです。その時に『御宅は社員も蝶ネクタイをしているんですか?』って聞かれて、そういえば開業した時も蝶ネクタイをしていたので、蝶ネクタイを制服にするのも良いなと思って…。」
「私がたまたま蝶ネクタイが好きで、蝶ネクタイをして業界の集まりに出た事があるんです。その時に『御宅は社員も蝶ネクタイをしているんですか?』って聞かれて、そういえば開業した時も蝶ネクタイをしていたので、蝶ネクタイを制服にするのも良いなと思って…。」
![]() 蝶ネクタイはご自身が好きで、つけていた。 |
業界の会合で「社員も蝶ネクタイ?」と聞かれた事から、”制服”に。 |
ゴールドに3本の緑のラインは、
「緑の三本線って、昔は交通安全の腕章なんかによく使われていたんですね。そこからです。」
「緑の三本線って、昔は交通安全の腕章なんかによく使われていたんですね。そこからです。」
蝶ネクタイのデザインには… |
交通安全の願いを込めた、緑の三本線が入っている。 |
そんな社長は三代目。三協ハイヤーは今年でちょうど創業100年だそう。初代が写っている写真を見せて頂くと、フォードなどの車が並んでいます。養蚕が盛んで栄えていた桑折町だったので、当時のタクシーも需要があったようです。
会社は、今年で創業100年! おめでとうございます。 |
昭和初期の頃の会社の写真。 |
この頃は社長の苗字の一部をとった「マツミ商會」と名乗っていて、「三協」と改名したのには、太平洋戦争が絡んでいました。
「当時国見町と伊達市(※桑折町の隣接市町)にも、それぞれタクシー会社があったんですが、戦争でガソリンが配給制になった時、三社が合併したらガソリンを配給するとなったんです。そこでうちと両町の会社の“三社”が“協働”する事になったので、“三協”となったんです。」
「当時国見町と伊達市(※桑折町の隣接市町)にも、それぞれタクシー会社があったんですが、戦争でガソリンが配給制になった時、三社が合併したらガソリンを配給するとなったんです。そこでうちと両町の会社の“三社”が“協働”する事になったので、“三協”となったんです。」
お洒落な車が、乗合自動車だったのだ。 |
当時は「マツミ商會」という屋号だった。 |
戦後は桑折町の“三協ハイヤー”だけがそのまま残り、いまも地元の人の貴重な足となっています。
そんな社長は、自宅に犬を飼っています。
「今の犬はロンって言います。前の犬はハリーだったんです。理由は…分かりますでしょ? 子ども達が『ハリーポッター』シリーズが好きで、それで付けたんです。」
ロンは雄犬。もし雌犬だったら「ハーマイオニー」だったのでしょうか? 力の強いロンですが、普段は家の中で飼われています。
そんな社長は、自宅に犬を飼っています。
「今の犬はロンって言います。前の犬はハリーだったんです。理由は…分かりますでしょ? 子ども達が『ハリーポッター』シリーズが好きで、それで付けたんです。」
ロンは雄犬。もし雌犬だったら「ハーマイオニー」だったのでしょうか? 力の強いロンですが、普段は家の中で飼われています。
後列中央に立つのが、初代の社長。右隣の運転手は、やはり蝶ネクタイだ。 |
自宅には、愛犬がいるそう。 |
「子どもが『外だと可哀想だから』というもので…。それまでは畳だったんですが、ロンに合わせてフローリングにしました。」
大事にされているんですね。色々お話し頂き、有難う御座いました。
最後に町のお勧め和菓子を尋ねると、
大事にされているんですね。色々お話し頂き、有難う御座いました。
最後に町のお勧め和菓子を尋ねると、
自宅の中で飼っている愛犬は… |
大型犬だった! |
「すぐそこの大野屋さんの『あんぱん』か、この先の鶴田屋さんの『豆大福』ですかね。」
大野屋さんのあんぱんって和菓子ですか?
「あんぱんって言っても、小さいお饅頭みたいなんです。」
大野屋さんのあんぱんって和菓子ですか?
「あんぱんって言っても、小さいお饅頭みたいなんです。」
地元お勧め和菓子店を尋ねると、2軒の候補が。 |
大野屋のあんぱんは、小さいお饅頭のようなものらしい。 |
そちらも気になりましたが、今回は王道の“豆大福”にしてみます。貴重な情報とお話を聞かせて頂き、有難う御座います。
オレンジのラインが目印。 |
お忙しい中、ご対応有難う御座います。 |
その鶴田屋に向かう途中、親子連れに出会います。桑折町に転居して間もないという親子は、
「上の子が活発で、買い物がてら外に連れ出しました。」
そのお子さんに年齢を尋ねると、「3歳」と答えながら手でしっかり3歳と示してくれました。このお子さんが大変利発で、
「上の子が活発で、買い物がてら外に連れ出しました。」
そのお子さんに年齢を尋ねると、「3歳」と答えながら手でしっかり3歳と示してくれました。このお子さんが大変利発で、
親子連れに遭遇。 |
3歳の男の子が、利発だった。 |
「あれ、しょうかせん!」
道路の反対側の「消火栓」の漢字表記を見事に読みます。スタッフが消火栓の意味を尋ねると、
「消防車に、水をくむ!」
と意味まで分かっています。
道路の反対側の「消火栓」の漢字表記を見事に読みます。スタッフが消火栓の意味を尋ねると、
「消防車に、水をくむ!」
と意味まで分かっています。
遠くの立て札を見て「消火栓」の漢字を読んだ。 |
意味も分かっているのが凄い! |
更には別の所を指して
「あれ、ストップ! あと人が二人歩いている!」
一時停止の標識のSTOPも読めちゃっています。漢字に英語に凄いですね。
「あれ、ストップ! あと人が二人歩いている!」
一時停止の標識のSTOPも読めちゃっています。漢字に英語に凄いですね。
交通標識を指さす男の子。 |
STOPが読めた! |
「確かに上の子は普段からよく喋るんですけど、どこで覚えたんですかね?」
とお父さんもわが子の識字率の高さに驚いている様子。
「あの車はお母さんの車と同じ〇〇。」
車種の具体名まで言えて、博学ぶりが溢れて止まりません。
とお父さんもわが子の識字率の高さに驚いている様子。
「あの車はお母さんの車と同じ〇〇。」
車種の具体名まで言えて、博学ぶりが溢れて止まりません。
豊富な知識がとまらない男の子。 |
お母さんと同じ車種の車を教えてくれた。 |
「あー!」
下の0歳児のお子さんも、お兄ちゃんの発言に参加したいようです。いやぁ、お兄ちゃんの将来が楽しみです。
(つづく)
下の0歳児のお子さんも、お兄ちゃんの発言に参加したいようです。いやぁ、お兄ちゃんの将来が楽しみです。
(つづく)
知識が豊富ですごいね~! |
将来、兄弟の会話はどんなレベルに達するのだろう? |
こちらがちょっと変わった豆大福! |
お孫さんの特技は、バレー!? |
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