2024.06.13
with a camera in Furudono Town 2-3
「ぶらカメ」古殿町篇2巡目その3です。
その1 「笑う犬?ハル吉くん & 古殿町で見つけたフラガール⁉」は、こちらをクリック。
その2「校庭で遊ぶ子ども達 & 校庭を整備するお父さん・おじいちゃん」は、こちらをクリック。
その1 「笑う犬?ハル吉くん & 古殿町で見つけたフラガール⁉」は、こちらをクリック。
その2「校庭で遊ぶ子ども達 & 校庭を整備するお父さん・おじいちゃん」は、こちらをクリック。
さて町の大通り(国道349号)から路地を一本入ったところに、お菓子屋さんを見つけました。かしわ餅の幟の奥に見える看板(というか、建物そのものに書いてあるの)を見ると
オレンジの看板がお菓子屋さん。 |
かしわ餅の幟が立つ。 |
全菓博(全国の菓子の博覧会的なものか?)の名誉大賞に、技術優秀賞をとったお菓子を作っているらしく、腕のある和菓子屋さんのようです。
どうやら全国大会で賞を取ったようだ。 |
しかも2つも! |
入ってみると、奥様がご対応。でも…
「うち、結構テレビの取材が来るんですが、お断りしているんです。きょうも注文があって忙しいので…。これ、どうぞ。」
と取材を断る代わりに、文字通り“看板商品”の松川葉(まつかわは)と三色最中を下さいました。
「松川葉は、昔町内の松川で煙草の葉を生産していたんですね、今も記念碑が建っていますけれども。そこからこの名前を付けました。
「うち、結構テレビの取材が来るんですが、お断りしているんです。きょうも注文があって忙しいので…。これ、どうぞ。」
と取材を断る代わりに、文字通り“看板商品”の松川葉(まつかわは)と三色最中を下さいました。
「松川葉は、昔町内の松川で煙草の葉を生産していたんですね、今も記念碑が建っていますけれども。そこからこの名前を付けました。
テレビの取材はお断りとの事。 |
ショーケースには名誉大賞のお菓子が。 |
三色最中は、粒あん、白あん、抹茶あんの3つが入っているんです。」
あら~随分手間がかかっているんですね。奥ではご主人が窯に火を入れる等して忙しそうで、取材は厳しそう…というかここまで話を聞かせて頂けて良かったです。“看板商品”も手に入りましたし、失礼しようとすると…
「徳光さんじゃないですか。」
あら~随分手間がかかっているんですね。奥ではご主人が窯に火を入れる等して忙しそうで、取材は厳しそう…というかここまで話を聞かせて頂けて良かったです。“看板商品”も手に入りましたし、失礼しようとすると…
「徳光さんじゃないですか。」
技術優秀賞の最中も。 |
看板商品がずらりと並ぶ。 |
常連のお客さんのようです。
「おととい、『ゴジてれ』で古殿町に来るって言っていましたよね。」
「どこに来るのかなって話していたんですよ。ここのは、何でも美味いから。」
とご夫婦。このお客さんの声を聞きつけて…
「おととい、『ゴジてれ』で古殿町に来るって言っていましたよね。」
「どこに来るのかなって話していたんですよ。ここのは、何でも美味いから。」
とご夫婦。このお客さんの声を聞きつけて…
地元のなじみのお客さんだ。 |
山形屋のお菓子の良さを熱弁。 |
奥からご主人が。
「あら、徳光さん。そこで食べて行ったら良いんじゃないの。」
椅子やお茶まで出て来て…何だか取材、大丈夫そうです。
「あら、徳光さん。そこで食べて行ったら良いんじゃないの。」
椅子やお茶まで出て来て…何だか取材、大丈夫そうです。
常連客の声を聞いて、ご主人登場。 |
売り物のお茶まで…ご主人、大丈夫です。 |
三色最中は最中の皮も三分割風のデザイン。中には確かに3種類の餡がたっぷり詰まっています。
小豆餡のしっかりした風味と甘さ、白あんの円やかな舌触りと円やかさ、抹茶餡は甘さの後から抹茶の風味が口の中に広がり…1つで3倍美味しい“味変”最中です。これが4年に1度開かれる全国菓子大博覧会で今から59年前の昭和40(1965)年に技術優秀賞に輝いたのです。半世紀以上愛される味というのも分かります。
小豆餡のしっかりした風味と甘さ、白あんの円やかな舌触りと円やかさ、抹茶餡は甘さの後から抹茶の風味が口の中に広がり…1つで3倍美味しい“味変”最中です。これが4年に1度開かれる全国菓子大博覧会で今から59年前の昭和40(1965)年に技術優秀賞に輝いたのです。半世紀以上愛される味というのも分かります。
三色最中は、皮も3分割されたデザイン。 |
文字通り3種類の餡がみっちり詰まっていた。 |
因みに松川葉は12年後の昭和52(1977)年に名誉大賞を受賞。古殿町の山形屋、恐るべし!
日本のお菓子のオリンピック的な大会で2商品が受賞。 |
そりゃ看板にもするわなぁ。 |
そんなお店は、次から次へと常連さんが買いに来ます。
こちらの男性は
「おまかせ」
だそう。和菓子屋さんでも、おまかせってあるんですね。
「大体好みは分かっていますから。」
と奥様。個人商店ならではのやり取りです。
そのほかにも柏餅を予約で20個買っていく人等、まぁ売れる売れる…。常連さんで大量に買っていくお客さんには“おまけ”で数が多い事も…。
こちらの男性は
「おまかせ」
だそう。和菓子屋さんでも、おまかせってあるんですね。
「大体好みは分かっていますから。」
と奥様。個人商店ならではのやり取りです。
そのほかにも柏餅を予約で20個買っていく人等、まぁ売れる売れる…。常連さんで大量に買っていくお客さんには“おまけ”で数が多い事も…。
おまかせを頼んだ常連さん。 |
なじみのお客様の好みは、しっかり把握。 |
そんな地元で人気の山形屋三代目のご主人は御年81歳! 健康の秘訣は、
「ゴルフです。この前も回ってきたばかりなんです。」
そして奥様が店の歴史を振り返ります。
「この店は、元々表通りに面していた店なんです。今は旧道になっちゃったけど。」
「ゴルフです。この前も回ってきたばかりなんです。」
そして奥様が店の歴史を振り返ります。
「この店は、元々表通りに面していた店なんです。今は旧道になっちゃったけど。」
ご主人は今でもゴルフに出かける。 |
奥様が店の歴史を語る。 |
一本裏に入ったように見えましたが、実はこっちが本来のメインストリートだったんですね。
「そうなの、昔は色んなお店や旅館があったんですよ、今はもうやめちゃった所が多いけど。」
と奥様。昔は地元で結婚式があると隅切りなどの、宴席用とお土産用のお菓子等の注文で大忙しだったそうで、
「そうなの、昔は色んなお店や旅館があったんですよ、今はもうやめちゃった所が多いけど。」
と奥様。昔は地元で結婚式があると隅切りなどの、宴席用とお土産用のお菓子等の注文で大忙しだったそうで、
こちらの通りは、かつて商店が軒を連ねた。 |
地元の結婚式があると多忙だったそう。 |
「一番大変だったのは300人と400人の式が重なった時。」
そんなご主人、和菓子屋さん以外も、嘗てはそろばん塾でそろばんを教えていた事も。教え子からはお医者さんになった方も複数いるそうで、福島県の医療を陰で支えた…とも言えそうです。
そんなご主人、和菓子屋さん以外も、嘗てはそろばん塾でそろばんを教えていた事も。教え子からはお医者さんになった方も複数いるそうで、福島県の医療を陰で支えた…とも言えそうです。
百人単位のお菓子を複数組分作った事も。 |
実はそろばんの先生でもある。 |
三代、80年以上続く店ですが
「子ども達は独立してそれぞれ仕事をしていて、うちの代で終わりなんですよ。」
と奥様。
「うちの味を継いでくれるっていう人が他人でもいれば、教えるんですけどね。」
とご主人。これだけ地元に愛されている和菓子の味、継ぎたいという方は是非。
「二人で160歳!」と話すご夫婦、結局テレビの取材を初めて受けて下さいました。
「だって突然来たから…。」
と奥様。アポなし旅なので、済みません<(_ _)> でも有難う御座いました。
「子ども達は独立してそれぞれ仕事をしていて、うちの代で終わりなんですよ。」
と奥様。
「うちの味を継いでくれるっていう人が他人でもいれば、教えるんですけどね。」
とご主人。これだけ地元に愛されている和菓子の味、継ぎたいという方は是非。
「二人で160歳!」と話すご夫婦、結局テレビの取材を初めて受けて下さいました。
「だって突然来たから…。」
と奥様。アポなし旅なので、済みません<(_ _)> でも有難う御座いました。
継いでくれる人がいたら…と話すご主人。 |
アポなしゆえに取材できちゃいました。有難う御座います。 |
古くは福島のお菓子百選にもなった、間違いのない味ですよ。
店は不定休です。国道349号から一本入った通り沿いにあります。オレンジ色の看板が目印です。昔ながらの味を是非。(つづく)
店は不定休です。国道349号から一本入った通り沿いにあります。オレンジ色の看板が目印です。昔ながらの味を是非。(つづく)
隠れた名店が古殿町にある。店名の由来を聞くのを忘れた…。 |
オレンジの看板が目印だ。 |
実はこのロケ中、道路の反対側から視線を送っていた2人の子どもが…。そして路地裏に佇む大きなお地蔵様⁈
その4「剣士の双子少年と出会ってハプニング⁉ & 震災でも倒れなかった2m超のお地蔵様」は、こちらをクリック。
その4「剣士の双子少年と出会ってハプニング⁉ & 震災でも倒れなかった2m超のお地蔵様」は、こちらをクリック。
山形屋の取材中、反対側の歩道から視線を送ってくれていた2人。 |
お地蔵さまにしては、大きいぞ! |
全文を読む